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できるだけ、心地よい言葉を選びたい

僕はライター、言葉を扱う仕事をしています。

大好きな仕事です。だから、会社員時代を含めると約10年、フリーランスとして約7年続けてこられました。

ライティングの仕事をする中で感じるのが、言葉の力です。

ちょっとした一文が、読み手を励ますことができる。もう諦めようと思っていた人の気持ちを一気に変えるくらいの力が言葉にはあります。

最近、お世話になっている方から、こんなことを言われました。

「周りと比較をしすぎない。人にはそれぞれ、役割がある」

何かをするとき、すぐに成果を出す人は、すぐに成果を出したいと思う人に希望を与えます。5年やって成果を出す人は、3年、4年続けてもうまくいかない人に希望を与えてくれます。すぐに成果を出す人と5年後に成果を出す人との間にあるのは、優劣ではなく、役割にすぎないという意味です。

僕は、この一言を聞いたとき、ものすごく前向きな気持ちになりました。僕は、僕の役割をまっとうしようと決めることができた。

でも、反対に、言葉は読み手を絶望させることもできるのです。

もし、「すぐにうまくできない奴は、クズだ。見込みがない」と言われたら、どうでしょうか。中には、「抜かせ!よーし、あんたの言うことは事実じゃないってことを証明してやる!」と燃える人もいるでしょう。しかし、10人中9人は、「自分はダメな奴なんだ…」と落ち込むはずです。

言葉は、まるで刃物のようです。

賢く使えば食材を切る道具として生活の役に立ちますが、ひとつ間違えれば自分も他人も傷つけてしまう凶器にもなります。最悪の場合、人の命を奪うこともある。

生活の役に立つ道具になるか、人を傷つける凶器となるかは、使い手次第なのです。

言葉も、同じ。

人を励ますか、人を傷つけるかは、書き手の言葉選び次第。

だからこそ、僕は普段から、言葉選びには細心の注意を払うようにしています。

もちろん、人間には感情があります。いつも穏やかでいることは、難しい。たまには、「イライラする!」や「あのやろう!」と怒りの言葉を吐き出してしまうことだってある。

言葉を扱う仕事をする者としては、できるだけ、読む人が心地よいと感じる言葉を選んでいこう。

なぜなら、僕は言葉を自由に選ぶことができるのだから。

お読みくださり、ありがとうございました。

そのべゆういち
charoma0701@gmail.com

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そのべゆういち
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