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主観の客観的計測とそのフィードバック

幸福度というつかみどころのない、けれどもとても人生においてとても大事なものを、どのように計測し、それをどのようにフィードバックするのかに興味があります。

研究としても幸福度の定義やその計測の仕方には様々な方法がありますが、「豊かさ」とある程度関係がありそうに思えます。豊かさは、何かが充足され不足がなく恵まれていてゆとりがある様を表す言葉ですが、「何が」豊かであれば、幸福だと言えるのでしょうか。思いつくままに考えてみます。

金融資本の豊かさ

すぐに思いつくのは、金融資本が豊かであること。可処分所得が高ければ、やりたいことを実現できる可能性や自由度が高まるので、幸せになれそうですね。

そして、金融資本は数値化できるので分かりやすいですね。

みんな、お金持ちになろう!

時間資本の豊かさ

次に思いつくのは、時間資本が豊かであること。可処分時間という言い方をしても良いかも。いくらお金があっても、本人にそれを使って楽しむ時間が無ければ意味がないですから。

時間も、数値化できるので分かりやすいですね。

仕事やテレビやスマートフォンに時間を奪われるな!

健康や体力の豊かさ

あと、健康であることも重要ですね。健康でなければいくら時間があっても、心の底から楽しむことが難しくなってしまいます。

これも、健康診断の結果などで客観的に数値化できますね。

やっぱり元気が一番!

関係資本の豊かさ

さらには、関係性が豊かであることも必要かもしれません。お金も時間も持て余したうえに、いくら健康でも、ずっと一人では寂しすぎる。

リアルなら親友の人数や一ヶ月あたりの楽しく会話できた人の人数、ネットならフォロワー数やシェア数やチャンネル登録者数や視聴・閲覧数や有料会員数とかで数値化できますね。

気の合う友達100人できるかな!

人間性の豊かさ

さらに考えを進めると、人間性が豊かであることが一番必要とされるのかも知れません。いくら関わる人が多くても、そこに集まる人たちが人間性がよろしくなく、いつも怒っていたり愚痴を言い合ったり人のせいにしていたりするなかに身を置くのは、まったく幸せではないです。

お金があればフォロワーいくらでも増やせるし、リアルに人を集めることもできるけれど、それに何の意味があるのか。僕は、いつも前向きで自分に成長をもたらしてくれる人と一緒にいたいものです。

けれど、これの人間性の豊かさというものは、他の指標とは異なり主観的であって、客観的な評価するのは難しいですね。

人間性の豊かさの数値化とフィードバックは可能か

金融、時間、健康、関係性は数値化できるので、それらの数値の向上を目指して努力すれば幸福度が上がると考えても良さそうですが、最後の人間性の豊かさについては何か指標を作れるのでしょうか?

主観的に「この人すごい」「尊敬する」「心地よい」と思う人達を選択して繋いだソーシャルグラフを作ったときに現れるノードのポテンシャルは、人間性の高さを客観的に表す指標となりうるでしょうか。

もしそれが可能なら、そのグラフの中で、多くの人々から尊敬される位置に移動する努力をすることが、結果的に人間性を高め、幸福度を高めるための行動につながるのかも知れません。その行動を促すフィードバックアプリみたいなのが作れたとすると、実際に、様々に定義されている幸福度を軒並み有意に向上させる結果となるか、実験してみたいです。

ちなみに、これは、最近見た幸福度に関するニュースリリースのメモ。こういう感じになるのかな。


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