拍子と拍節について。
拍子と拍節 リズムの本当の流れを見つける
音楽において、拍子とリズムはよく話題にされますよね。
でも、本当にこの言葉の違いを理解している人は少ないのかもしれません。
ひとつの言葉の定義が、みんな違う。
最終的に「感じ方は、人それぞれ」 なんて、
おさまりの良い言葉で片付けられる。
はっきり言うと混沌としていますよね。
特に「拍子」という言葉が、
楽譜やテンポを超えた何かを誤解させる場合が多い。
拍子は、西洋音楽のために発展した「分ける」ためのツールだと僕は思う。
分けると 人は、わかる。
あくまでもココが出発点になっている。。
と言う、西洋的な考え方、モノの進め方、
からきている。
音楽での拍子とは 具体的にいうと
楽譜を記録し、読みやすくするためのルールだと言ってもいい。
拍子はあくまでも数字であり、
たとえば「4分の3拍子」なら、
1小節に3つの拍があり、
その拍は4分音符で表される。
この数字に込められたリズムやアクセントの
ニュアンスは、実際には存在しない。
一方で、拍節はもっと根源的なものだと思っている。
拍節は、時間の流れや自然な鼓動、
そして「戻ってくる感覚」そのもの
これはテンポが速かろうと遅かろうと伸縮しながら存在し、まるで呼吸のように感じられる。
拍節は「回帰する構造そのもの」と言える。
演奏中に感じる、楽譜には書ききれない微妙な揺れや流れ、それこそが拍節だ。
拍子の特徴
• 楽譜や形式に必要な「数字のルール」。
• 直線的で固定されたもの。
• 例えば「4分の3拍子」は、拍の数と長さの基準を示すだけ。
• 名前をつけれる
拍節の特徴
• 自然な時間の流れと鼓動のような感覚。
• 伸縮性があり、演奏者の感覚やアンサンブルの中で変化する。
• 「回帰する」感覚。音楽が戻ってくるポイントを見つけるためのヒント。
• 模倣の反復
エフォートレスギターでは、
この拍節を特に重視している。
遅読譜法での練習では、まず「拍子」の直線的なテンポに慣れることが重要。
メトロノームのクリック音にも、
メリットはあるわけです。
しかし、最終的には拍子の制約を超え、
拍節の自由な流れに身を任せる。
これが演奏に命を吹き込むステップとだと思う。
拍子を数字として捉え、拍節を感覚として掴む。
この2つの違いを意識すると、音楽の流れがさらに自然になる。
拍子に縛られるのではなく、
拍節の中で柔らかく流れるように弾くと、その曲が持つ「息遣い」が感じられるはずです。