
読譜力とは何か。
読譜(どくふ)に一番欠けているもの
ほかならぬ僕がそうでしたが、
楽譜を読み、曲の旋律を記憶し、
運指をつける。
それを、反復練習し、覚える。
練習とはこうして、
ジグソーパズルを少しずつはめて行くように
楽譜と演奏を結びつけていました。
演奏会は暗記したものを再現する
こうなると、楽譜は「見取り図」のような働きしかせず、実は音符を読んでるわけではない。
練習で暗記したものを再現しているだけ。
このようなやり方をいくら続けても、
少し早く楽譜を読めるようになっただけ。
技術は出来ないことを出来るようにする為に、楽曲の都度にあわせて練習を繰り返す。
そして、時間は無限に必要になる。
慣れる=上手くなる 錯覚
こういった自分に負荷をかけ続ける
終わりのない練習、音楽家としての生活は
慣れが発生し、スペースからはみ出ている事、
それ自体に気づかなくなり
そのツケは滞りとしていつか必ずやってくる。
読譜力とは継続性のこと
読譜は、器楽演奏と不可分なもの。
ひとつの詩を読むことと何も変わらない。
楽譜を読みとりながら、リアルタイムに
音へ変換する。それを最後まで弾ききる。
途中で止まらないこと、やめないこと
それが読譜力だったのだ。
「記号判断✕器楽演奏の準備」
この「持続する姿勢」の発見こそが、
エフォートレスギターの原点となった。
遅く読み、動く
そして、この読譜力をつけるための方法こそが、
遅読譜法(おそどくふほう)になります。
まさに継続性、連続性が
読譜に1番欠けていることなのです。
ではどうしたら、読譜力がつくのでしょうか?
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