冬日
朝は全く起きられない。新生活が始まって早くも半年が過ぎていったが、夏を超えたあたりから気象にかかる時間がどんどん長くなっている。長野県の朝が寒すぎるのも問題の一つだがそれ以上に音がないのが起きられない要因だと感じている。
窓の外を走り回って通学する小学生も、朝から立ち話をする中年の人もいない。私の部屋だけが独立して存在しているようだ。そんなわけで夜どんなにやりたいことを見捨てて寝に入ったとしても、起きる時間は変わらない。
最近は量子力学とTOEFLの単語の勉強を始めた。物理は美しいからな。
自分の理解のできないことを考え続けるだけでもう楽しい。今までの古典力学や電磁気学などの自分があいまいながら勉強してきた分野の知識が必要とされることで、勉強してきてよかったと感じさせられる。
英単語のほうは全くやりたいものではないが自分が英語もできない人間でいることの恐怖心にはあらがえない。精一杯の逆張りとして日本で最もメジャーなTOEICではなくTOEFLの勉強をして、外部からの圧力によって勉強させられているのではないと思い込むようにしている。
そういう自分で決めたことに時間を使いたいのに実際に最も時間を奪っているのはアルバイトである。お金がないといけないのはわかっているが全く自分の成長や、自分が美しいと思えるもののために時間が使われていないことが腹立たしい。
4時間週四回のバイトの時間があれば何冊の本が読めるのか考えただけでも労働というものを思いついた人間に毒でも吐きたくなる。
朝早く起きれるようになることはこのような時間不足の課題を解決するための画期的なアイディアなのだがそれを実行するには長野県は寒くて静かすぎる。
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