ビジネスモデル・キャンバス徹底攻略ガイド 企業、チーム、個人を成功に導く「ビジネスモデル設計書」
こんにちは、広瀬です。今日は知人の本を紹介します。
増刷もされており、ビジネスモル・キャンバスにご興味のある方にはお薦めの一冊です。
私のNoteを読んで頂いている皆さまはEffectuation理論に興味を持っている方、独立・起業を漠然と考えている方々、または企業で新規事業立ち上げに苦労されている方々だと思います。
Effectuation理論は非常に分かりやすい5つの原則で構成されており、色々な方々の意見を伺うと皆さん一様に「理解しやすく腑に落ちる」と言います。(5つの原則の説明は以下のNoteを御覧下さい。)
しかしEffectuation理論では、Bird-in-Handで自分自身を棚卸しできたとして、その後どのようにビジネスとして立ち上げていくのか、構想がまとまってからビジネスをLaunchするまでのプロセスが欠けていると私は感じています。実際に私が受講したヴァージニア大学ダーデン経営大学院Saras Sarasvathy教授のコースでも、Launchするまでのプロセスに関しては明確な説明はありませんでした(5つの原則の説明と、原則を活用して成功した起業家のケーススタディー中心)。しかし、コース資料に使用されている図や絵をよ~~~く見ると、こっそりとビジネスモデル・キャンバスが用いられています。上記に引用した私のNoteの「Effectuationモデル」と言う図の「ゴール」部分に描かれている人が手にしている物をよ~~~く見てみて下さい。堂々とビジネスモデル・キャンバスを手にしています。(以下にその図を抜粋して貼っておきます。)
と言うことで、Effectuation理論とビジネスモデル・キャンバスには密接な関係があると思っています。多くの方々は、Effectuation理論に従えばビジネスモデル・キャンバスのような難しい事は考えず「とりあえずやってみるのが一番!」のような事を言っている方を多く見かけます。「とりあえずやってみる」でうまく行ったビジネスは、ビジネスモデル・キャンバスを必要としない小規模なビジネスなんだろうと思います。それはそれでビジネスモデル・キャンバスを使用しなくて正解だったと思います。
しかし、企業でマーケットシェア拡大のための新規事業を模索している方々や、都市開発などジョイント・ベンチャーで大規模プロジェクトを立ち上げる方々にはEffectuation理論だけでコトを進めるのは難しいかなと思います。そんな時に役立つのがビジネスモデル・キャンバスだと思います。
私のNoteではEffectuation Business Canvasと言う名称でビジネスモデル・キャンバスに手を加えたもので説明していますが、基本はビジネスモデル・キャンバスの理解です。
今日紹介する「ビジネスモデル・キャンバス徹底攻略ガイド」 は、企業、チーム、個人を成功に導く「ビジネスモデル設計書」の教科書です。著者の今津美樹さんは前職の外資コンピュータ企業でご一緒した方で、今でもFacebookで繋がっており、ビジネスモデル・キャンバスに関する第一人者です。
この本の特徴は単にビジネスモデル・キャンバスを説明しているだけでなく、企業としてのビジネスモデル・キャンバス、企業を支えている各組織のビジネスモデル・キャンバス、各組織の構成員である個人のビジネスモデル・キャンバスと言うように、企業→組織→個人を一気通貫で説明しているところです。今まで、単にビジネスモデル・キャンバスの図だけ勉強して理解したつもりになっている方々にとっては目からウロコかもしれません。
この本を紐解けば、今まで以上にビジネスモデル・キャンバスの有効性や奥の深さをご理解いただけ、皆さんの新規事業開発のみならず、業務改善、組織改善、個人のモチベーション向上などにも応用できることがご理解頂けると思います。
と言うことで、皆さんの新規ビジネスが益々発展することを祈念しています。また、今津美樹さんの今後の活躍にも期待しています。
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