【開発・業務改善の取り組み】エフェの開発のようす|2023年12月
エフェクチュアルのプロダクト開発部は「顧客に対して価値があるアップデートを高頻度で届けることができる開発組織」を目指しており、顧客要望をプロダクトに出来るだけ早く還元する取り組みや、不確実性に迅速に応えられる開発体制の構築に向けた継続的なチャレンジを強みとしています。
このスピード感や開発の空気感をお伝えするため、定期的に開発 / 改善を行った内容をまとめて、リリースノートとして公開することにしました。
これを読むことで当社のプロダクトやエンジニアチームの働き方、文化などを感じていただけます。
12月の動きまとめ
12月は内部アップデートや軽微な修正を含め36回のリリースを実施しました。
かねてよりお客様からの要望が多かった機能も実装され、より使いやすいプロダクトになりました。
また業務改善では、よりチームの開発を加速させるための取り組みを実施しました。
前月までの改善で「スプリント内でタスクが完了しない」という課題については解消されてきました。
12月には全スプリントで目標を達成し、11月には1ヶ月で16リリースだったところから36リリースと、大幅に開発を加速させることができました。
機能追加
HoshitornでGoogleの仕様によるエラーに対応しやすくなりました
店舗情報を管理するGoogleビジネスプロフィールではGoogleの謎の仕様により店舗のオーナー権限が外れてしまうことがあります。
この場合ユーザー側で改めてオーナー権限を取得する必要がありますが、これまではエンジニア→カスタマーサポート→ユーザーへと情報を連携し、対応していました。
今回のアップデートでは、オーナー権限が外れてしまった場合にメールや画面上でユーザーに直接通知できるようになり、エンジニアで属人化していた監視体制が改善され、ユーザー側で対応いただきやすくなりました。
Local Analyticsでインサイトデータをダウンロードする際に細かく期限指定できるようになりました
Local AnalyticsではGoogleビジネスプロフィールのインサイトデータをCSVでダウンロードできます。
これまでは単月の月次集計のみ対応していましたが、今回のアップデートで細かく期限を指定できるようになりました。
・日次集計で100日まで期間指定が可能
・月次集計で単月指定ではなく範囲指定が可能
これにより、インサイトデータをより詳細に分析できるようになりました。
その他のリリース(一部)
・クチコミを文字数で絞り込めるようになりました
・HoshitornでCSVダウンロードが多言語対応になりました
・CSV投稿のアップロード内容を画面上で確認できるようになりました
業務改善
スパイク(技術調査)の実施
プロダクトバックログアイテム(PBI)に着手する際には「どのように実現できるか」ができるだけ明確になっているのが望ましいです。
着手後にやり方を調べたり、技術課題にぶつかって手が止まってしまうと開発速度が落ちてしまうからです。
そのため技術的な実現可能性や手段などが明確でないPBIがあった際には着手する前にスパイクを実施し設計の目的や手段を明確にすることにしました。
スパイクの実施にあたっては「PBIの精度を上げる」という目的を特に重視しています。
PBIについてどの単位でどんな動きをするモノを作るのか、どのような技術要素が必要となるのかを見積もるために「ある程度」解像度を上げるためのアクションとなります。
そのため、スパイクで全てを検証しようとせず、やりすぎないように心がけ、一定の制限時間を設けて実施しています。
そうすることでPBIの見積もりの精度が上がり、スプリントの計画が立てやすくなったり、開発速度の向上が期待できます。
スプリントゴールの発信
プロダクトオーナーがスプリントのテーマやゴール、達成のポイントを明確にし、スプリントごとに発信するようになりました。
テーマやゴールでは、「開発の取り組みがお客様にどのような意味で価値を提供するのか」が明示されています。
チーム全員での共通認識を形成し、各メンバーがただタスクをこなすのではなく、「お客様にどのような価値を提供するのか」を意識することで一致団結して開発に取り組めたり、意思決定の軸となります。
この取り組みでスプリントの解像度が上がり、ゴールの達成を後押ししています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
このようにエフェクチュアルに合った開発体制の構築に向けて改善を続けています。
今後もエフェクチュアルでは「再現性のある開発ができる不確実性に強い組織」の構築に向け、取り組んでいきます。
この記事では概要をお伝えしましたが、より詳しい話を聞いてみたい方はぜひお気軽にご連絡ください。