見出し画像

足りないのは、伝えること。②

【足りないのは、伝えること。②】※長文です。
体育館入口で、一人の子連れのお母さんが話しかけてきました。
「すみません、物資を分けて頂けると聞いたのですが…」
本当に申し訳なさそうな表情でした。

「大丈夫です!!何が必要ですか?」とお聞きすると、
「この子用のオムツをお願いしたいのですが」と。
お探ししていると、
「すみません、〇〇のオムツだとこの子オムツかぶれをおこしてしまうので、〇〇か〇〇はありませんか?」

終始、申し訳なさそうでしたが、
しっかり必要な物をお探しして、他にもフォローアップミルクや、シャンプー、お子さんが大好きなどうぶつクラッカー、そしてパンティーライナーをお渡ししました。
「ストレスでまた生理が始まって…」と…。

「また必要な物があれば、いつでもいらしてください!!」と、
一緒に来ていたおじいちゃんにも物資をお渡しし、送り出しました。

そうこうしているうちに二度目の物資セットをつくり終わり、
今度は別の避難所の桜木東小学校へ炊き出しをする為に移動。

18:00~配布を開始するのですが、
そこへ向かう道もやはり渋滞しており、
通常10~15分くらいと思われる道のりが、
1時間近くかかり、到着しました。

既に炊き出しの配布は始まっており、待ちの列が出来ていました。
子供たちは笑顔いっぱい、元気いっぱい。
中には親子丼をおかわりする子も。

18~19歳くらいの若い女の子たちが、
「案外、美味しそう」と言いながら受け取っていたのも印象的でした。

まだまだ表情は暗く、疲労の色が隠せない方たちも沢山いらっしゃいました。
努めて笑顔で大きな声で話しかけました(得意分野です)。

撤収時間の19時になり、
避難者が沢山いらっしゃる体育館に御挨拶に行きました。
まだ段ボールでの仕切り等はなく、
ご年配の女性、男性、車椅子で避難されている方も見受けられました。

「鹿児島から来ました!!またお伺いしまーす!!」と大きな声で挨拶。
皆さん、口々に「ありがとうございます」と返されます。

最後、体育館の入り口でご年配の女性に「ありがとうございます、忘れません」とお互いにしっかり手を握り合いながら、
おっしゃって頂いた時は……

そして、熊本をあとにしました。

今回、わたしがすぐ物資運搬班として熊本入しなかったのは、
主人の強い反対があったからです。
主人は主人の「自分の家族を守らなければならない」という強い意志があったのです。
※主人自体も仕事で負傷しており、行ける状況ではありませんでした。
それに負けないくらい、行きたいという想いがありました。
悔しくて悔しくて、でも思いも理解できるのでやるせなくてただただ泣きました。

だけどそこは〝出来ることを出来るだけ〟。
家族の理解があって長く続けていけることです。

代わりに行ってくれる仲間がいたので、託すことが出来ました。
本当に感謝しています。

皆さんも支援に行かれる際は、あくまでも自己責任ですが、
もしものことを考えた上で、パートナーやご家族に理解をして頂いてください。
のちのちの関係に響きます。
ボランティア活動保険の必要性は言わずもがな。

これからゴールデンウィークに突入します。
熊本に支援で向かわれる方々もいらっしゃることでしょう。
どうかご安全に、そして鹿児島の人たちの熱い熱い想いを伝えて欲しいなと思います。

物資やお金だけではなく、
「熊本の人たちを心配しているよ、思っているよ」その気持ちを。
そしてわたしたちの、わたしの想いをうけて現地で頑張ってくれている、
全国のボンジャスメンバー、
そして大土雅宏にも感謝です。
〝ありがとうございます〟

また、近いうちに熊本に行きます。
想いを伝えに。
#ボンジャス #出来ることを出来るだけ
#熊本地震

いいなと思ったら応援しよう!