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ホリエモンに見る、進次郎推しの限界。

ホリエモンはあらゆる面で有能だと思うが、ほんとに世論操作が下手だと思う。と、ふた記事つづけて同じ書き出しをするとは思わなんだ。

進次郎推しというポジションを決めたから、これからどんどん進次郎推しを続けていくだろう的なことを書いていたら、早速、はじめやがりましたね。

「レジ袋を有料化したのは小泉進次郎さんではなかった件」

をアップした後の投稿が

「高市早苗さんが総裁選前に文書を郵送していた件」

前もって言っておくと、当方全く高市を推してはおらず、むしろ右すぎるスタンスを危惧してるくらいなんだが。そんな人間から見てもだよ。こしゃくすぎる。

そもそも、高市が政策書いた文書をばら撒いた後に、自民党で今送っちゃダメよルールが決まり、「でももう送っちゃったわ」と差し止めが間に合わなかった高市が、注意を受けた案件を持ち出して叩く。これは、児戯にも等しい印象操作。ここから、堀江が視聴者の知的レベルを相当低く見積もっていることが透けてくる。

ホリエモンは、自身のチャンネルで以下のように語る。

先日、日本テレビさんですかね、が、行ったアンケートで、えー、なんとですね、一位が石破さん、二位が高市さん、三位が小泉進次郎さんという結果になっていて、『高市さんがここにきて大きく伸びたー!』なんていう風なお話が出ていたわけなんですけども、どうやらこれがですね、高市さんのビラ効果だった!ということがですね、我々の調査で分かってまいりました。

と、ホリエモンはのたまっておる。

ビラを巻いたから人気が出た。それは無理があるよホリエモン。どれほど素晴らしい政策ビラをまいたというのか。一度見てみたいもんだ。もうちょっとうまくやってくれよ。印象操作が下手すぎて悲しくなる。誰に頼まれたかわからんが、これじゃ逆効果じゃないかな。石丸のときも思ったけれど、ホリエモンを味方につけると、演技が下手すぎて逆プロパガンダになっている気がする。芝居が下手という以前に、この人は嘘が下手なんだと思う。

現代のプロパガンダにおける初手は、ある情報をとにかく大量に投下すること。第二手に、その中に嘘と真実を紛れ込ますこと。最後に、信頼ある筋からの情報で誘導すること。な、わけだけど、まず、このビラ郵送報道そのものが少なすぎて、あっさり検証されて真実がすぐ露出しちゃう。つまり、簡単にバレる嘘はプロパガンダに向かないってこと。やるなら、もうちょっと情報が混濁したものをテーマにすべき。このビラネタ一本で投稿しちゃうのは、すぐ検証できてしまうから、せめて、他の情報と混ぜるべきであった。これで明らかに高市の株は上がった。というか、進次郎の株は下がった。こしゃくなことすんなよ、という感想を多くの人が持っちゃったと思う。

それもこれも、ホリエモンが視聴者の知的レベルをなめているからである。

ホリエモンはおせっかいにもSNSで、境界知能っぽい人とからみつづけて誹謗中傷を受けて、それの恨みを根深く持っている。楽天の三木谷への恨みの炎もずーっと消えないところを見ると、この人は根に持つタイプ。知的レベルの低い人への怨念が、お前らこの程度で騙されるんだろ、というタカをくくるトリガーになっていると思うな。

というわけで、ホリエモンの逆効果プロパガンダは続くだろう。ホリエモンが推せば推すほど、進次郎の支持率は下がっていく。このまま高市が総裁になったら、影の立役者はホリエモンである。田崎史郎も高市1位の読売世論調査を受けて「リーフレットを配ったから」という「高市の政策ビラが素晴らしい」説をとっていた。この人も印象操作が稚拙すぎる。

ホリエモンと田崎からは「じゃあ、どうやって進次郎を推せばいいんだ。政策ボロボロだから褒めようがない」「若さしか取り柄がないじゃないか」「どうすりゃいいんだよ」という逆ギレに似た悲鳴が聞こえてきそうだ。

ものはいいようだと思うんだけどな。

例えばだ。

ゼレンスキー氏は41歳で大統領になった。前職はコメディアンで、そのためポピュリストや操り人形と揶揄されることもあった。だがご存じの通り、4年前、国難に際して、彼はリーダーとして大きく成長した。日本もまさに国難とも呼べる課題に直面している。災害への、有事の危機感。日本経済、地域社会への危機感。危機感こそが、リーダーを成長させると信じている。進次郎さんは43歳、若すぎるというご指摘はごもっとも。だが、若さゆえに伸び代があり、国難において化ける可能性がある。

と、可能性を最大限に推すのがいいと思うんだけど。つまり、できるだけ大きな話をして、細かな話に持ち込まなければ、進次郎に十分勝ち筋はあると思うんだけどなあ。ビラの話とか、レジ袋の話とか矮小な話を持ち出すのは悪手になると思う。

んなわけで、きょうの曲は、オリバーツリーで「Let me down」。

Please don't let me downですよ、ほんと。

がっかりさせないでほしいな、ホリエモン。自分の意思を押し殺して、組織の犬みたいに真面目に印象操作に精を出してほしい。進次郎に推すところが見つからないからといって、クソみたいな理由で高市を下げるのは、自分を下げているようなもんだ。田崎といい進次郎サイドについた人間のイメージが、どんどん落ちていく。広告業界ではよくあることだが、よくない商品を売る羽目になった人は、頭の悪い詐欺師に見えてくる。

本音で推せばいいのにな。

誰がやっても自民党なんて変わらないから、進次郎あたりでいいんじゃないって。ホリエモンのために言うが、こしゃくな戦略は似合わない。経営者としては有能でも、演技は大根なんだから。


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