019 ドラマ「凪のお暇」を久しぶりに観た
昨日から、ドラマ「凪のお暇」にはまっています。3年ほど前にリアルタイムで観ていたので、観るのは今回で2回目。出ている役者さんたちの演技が素晴らしく、2回目なのに全く飽きません。原作の漫画も勿論おススメです。
(凪のお暇 あらすじ)
場の空気を読みすぎて、他人に合わせて無理しすぎた結果、過呼吸を起こして倒れてしまった大島凪28歳。仕事も恋もSNSも全部やめて、逃げ出した先で出会う人々は… 累計250万部突破の人生リセットコメディ!
私と母は、50年近く「共依存」の関係でした。以前の私は「母の言うこと」がすべて「正しい」と思っていて、恥ずかしながら、就職や結婚時期など、無意識に「母の願う通り」に行動していました。母から直接、指示されたわけでもないのに「なんとなく」動いてしまっていたのです。
逆に、自分の行動やふるまいが母の意図するものと違うと知ると、途端に心がざわついて落ち着かず、母にばれないようにとビクビクしたものでした。
一時、母が精神的に不安定になり、意味の分からないことを口走りながら私を「パシリ」として扱うようになったとき、「本心」では嫌なのに「カラダ」が勝手に「母の言うとおり」に動いてしまう自分に気づいたことがきっかけで、自分たちの「異様な母子関係」に気がつきました。
私、母に自分のことを一番に愛してもらいたくって、無意識に「母の思い」「その場の空気」を読んで行動するようになっていたんだ・・・。
母との関係だけでなく、家族の中でも、友人との間でも、職場でも・・・。
ショックでした。ものすごくショックでした。
この作品の主人公も、母親との関係に問題を抱えており、ついつい感情移入してドラマを観ています。「母親」との関係を描写したシーンが何度かあり、2回目の視聴でも胸が痛くなりました。
ただ、重い内容を扱いながらも、基本は「コメディ」なので、クスっと笑いながら観ています。そして、昨日noteで呟いたような「名言」も満載です。ちょうど最初に観たときと同じセリフが胸に刺さりました。
「子供って嫌でも学んじゃうよな。親が笑ってくれるためになんて言ったらいいか。んで、空気読んで、相手にとって都合のいい酸素になって、いつの間にか自分が消える。」
私自身が「空気を読んで自分が消えていた」という自覚があるので、すごく身に染みました。
「親の呪い」と言ってしまえば簡単かもしれないけど、私も二人の子どもの親。もしかしたら、自分の子どもたちも「空気を読む」ように育ててしまったのかもしれない、と怖さも同時に感じてしまいます。
ドラマに影響されたわけではありませんが、偶然にも放映後、私は凪と同じように長年勤めた職場を退職しました。当時はすごく疲れてヘトヘトでした。場の空気を読みすぎて合わせていたからかもしれません。
ドラマでは、凪は仕事を辞め、自分らしく生きようと奮闘します。私も、残りの人生を「私らしく生きる」ことが目標です。
50を過ぎてスキルも何もない自分に何ができるんだろう?と落ち込んでしまうこともありますが、「私らしく生きる」気持ちは忘れずにいたいと思っています。