03 働く妊婦さんへ(少しでも罪悪感が減って、勇気が持てますように)
現在、ちょこっとずつだけど、労働基準法を勉強中。
これがなかなか奥深い。
最初は、労働協約?労使協定?・・・何?なに???
といった感じでチンプンカンプンだったけれど、「労働時間」の項目に入った頃から、過去に泣きながら残業したこととか、そのほか、前職での様々な出来事を思い出して、勉強の手を止めて感慨にふけっている。
今回、学習した内容は「妊産婦等の就業制限、労働条件」。
「使用者は、妊産婦が請求した場合においては、(‥中略‥)時間外労働をさせてはならず、又は休日に労働させてはならない(労基法第66条(2))」
20年以上も前のことだけど、妊娠中も残業をしていた。そして、それでも仕事が終わらず、休日出勤もした。
「妊娠中なので残業できません。」って申し出れば、残業しなくても良かったのね…。
ただ、そういう法律があると知っていたとして、果たして当時の私は「妊娠中なので残業できません」って言えたのだろうか?
当時の部署はとにかく忙しく、お客さんも多かった。妊娠中なので業務量を少しだけ減らしてもらったけど、それでも日中の窓口業務に追われ、とても業務時間内では処理しきれない量だった。
皆が残業しているのに、私だけが先に帰るなんて…
そもそも時間内に仕事を終えられないのは、私の処理能力が遅いからだし…
一人抜けるだけでも大変なんだから、迷惑をかけられない
なんて「罪悪感」を感じて、もちろん残業できないなんて言う勇気もなく、言い出せないまま仕事をしていたのではないか、と思う。
結局のところ無理がたたったのか、それとも私の体質なのか、一般的には安定期と呼ばれる妊娠6か月過ぎに、私は「切迫早産」の診断をうけ、安静を言い渡されて仕事を休むことに・・・。
幸いにも正期産で元気な子を産めたけど、職場には、「滅茶苦茶忙しいのに、突然ひとりメンバーが欠ける」という「最も迷惑な状況」を引き起こしてしまった。
残業をしないで帰るよりも、突然、体調を崩して長期休暇に入ったこちらのほうが罪悪感が半端なかった。
妊娠中なのに頑張って仕事をしている妊婦さんへ。
妊娠中の体調は、本人にも自覚できないことがいっぱいある。もちろん、気力なんかではどうにもならない(恥ずかしながら体験済み)。
職場に迷惑をかけるという罪悪感を感じるかもしれないけれど、勇気をだして、「ご自身のカラダとお腹の赤ちゃんに優しい働き方」をしてほしい。
私のように突然休むことになって、職場に大迷惑をかけることも大変だけど、お腹の赤ちゃんの体調に影響があるほうが、もっともっと大変なことだから。
そして、もしも職場で働く妊婦さんを見かけたら、優しく見守ってあげてほしい。