美しい日本の季語で一句 一月
初明り
やり直す航路はるばる初明り
初夢
初夢や獏の枕の豆ランプ
嫁が君
田舎さえ戸締まり確か嫁が君
淑気
翡翠色水の上飛び淑気かな
小寒
小寒や川は足より脳を刺し
松の内
赤提灯けふまで定時松の内
人日
人日の投薬のみの四車線
福寿草
陽だまりや大樹の陰の福寿草
寒の内
寒の内低い光や瞳撮り
冬銀河
靴音の響くビル街冬銀河
鏡開き
気短かな鏡開きの鈍き音
寒月
寒月の上弦の際けざけざと
雪明り
雪明り脱輪の放置タクシー
松納
日が変わる家をうろうろ松納
女正月
物音の絶えて半日女正月
三寒四温
ぶるぶると三寒四温の三の日
寒桜
リハビリやあと三回と寒桜
寒鯉
寒鯉の背鰭の飛沫今朝の川
凍蝶
凍蝶や荒野の風はいつ止むか
氷柱
茅葺の細き氷柱や列乱れ
大寒
大寒や鳥は季節をものとせず
風花
遥かなり風花偲びけり君や
水仙
水盤の水仙占める水景色
雪見
起き上がり見つめる終の雪見かな
蝋梅
蝋梅と教え校長智や失せて
寒紅
古妻や丑紅さしてみたくなり
室咲
室咲の優し水やり妻嫉妬
冬薔薇
ただいまの迎え人なく冬薔薇
寒卵
待ちてとる温み残して寒卵
寒椿
久々のひとりの棚田寒椿
雪折
雪折口今の今まで生きていて
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