【あらすじで読むアークナイツ】メインストーリー3章「起死回生」②
あけましておめでとうございます。
いつの間にか年が明けてしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
とっくにアニメ終わってますね。いや本当、ゲーム本編の雰囲気を残しつつ、アニメならではのアレンジも効いててよい作品でした。アクション周りは二期以降に期待かな? 欲を言えばアレックスの素顔を出してくれても……と思いましたが、まあそこはそれ。出すにしても物語的に難しいですしね……。
ともあれスタッフさん方、お疲れ様でした。
アニメ最終回から時は少し遡り、前回はミーシャがスカルシュレッダーと"再会"したところまででした。
ペンギン急便の二人
3章冒頭にて、アーミヤはペンギン急便のテキサスとエクシアに、ミーシャを攫ったレユニオンの動向を探らせていました。
はたして彼女らはレユニオンの一団を発見し、テキサスは彼らの撤退ルートの予測、それからアーミヤへの連絡をエクシアに頼みます。
快諾したエクシアがそれらの作業をすぐに済ませ、テキサスは「ウォーミングアップといこう」と、レユニオンに攻撃を仕掛けました。
時は一二を争う状況のため、アーミヤたちが到着する前に少しでも戦力を削いでおこうといった目的でしょう。
二人はいつもの調子で軽口すら叩きながら、レユニオンの兵を撃破していきます。
余談ですが、テラ世界で物流を担う職業の人は「トランスポーター」とも呼ばれます。英語の意味そのままですね。
以前の記事にもある通り、テラの人々は天災を避けるため、移動都市という機構を作り上げました。そのため国同士の物流のやりとりも、場合によっては命がけになります。加えて全体的な治安も良いとは言いきれないので、彼らにも「仕事」をするため、一定の武力が必要になってくると思われます。
ペンギン急便は少し特殊な物流企業ではありますが、この台詞からは彼女なりのプロ意識のようなものがうかがえます。
さておき、二人がその圧倒的な強さにレユニオン構成員たちを戦慄させているところに、アーミヤたちロドス一行が到着します。
アーミヤは保護対象であるミーシャのことを考え「やりすぎないように」注意を促しつつ、フランカやリスカムらに攻撃指示を出すのでした。
二人の約束
一方、スカルシュレッダーはミーシャに自らの武器の扱い方を教えていました。彼の武器――戦い方については、ゲーム内の敵情報に「手持式発射機で源石爆弾を放つ」と記載されています。
グレネードランチャーのようなもので弾を放ったあとに、アーツを使用することで弾薬を爆発させることができるようです。
弾を爆発させるまでの手順を口頭で伝えられ、自分にそれができるのか、不安がるミーシャを元気づけるスカルシュレッダー。
アーツを使う練習なのか、彼はミーシャに源石を握らせて精神を集中させるように言います。
ミーシャは言われた通りにし、手のひらに微かな熱を感じたことを伝えると、スカルシュレッダーは喜びを露わにしました。
最後の台詞が井上和彦ボイスで再生された人は……いるわけないか。ちょっと違うし。
ともあれ、彼の台詞が遮られた理由は、ロドスが襲撃してきたという報告が上がってきたためでした。激昂するスカルシュレッダーに、ミーシャは「ロドスが相手なら、話し合うことができるはず」と伝えます。
3章①のシーンにもあった通り、スカルシュレッダーはロドスに対し、多くの仲間をやられたとして強い憎しみを感じています。
彼はミーシャに「何がそんなにお前の目を曇らせてるんだ」とまで言ってしまいますが、彼自身の目が憎しみに曇っているとも言え、聞く耳もない様子です。
再会したときと同じような問答をし、ミーシャはついに何も言い返せなくなってしまいました。
先ほど「自分を守る術」を教えたばかりのスカルシュレッダーは、ミーシャにしっかり自分自身を守るように言います。
その言葉に頷いたミーシャと別れ、戦いに向かうスカルシュレッダーのもとにWが現れます。
助けが必要かと問う彼女に、スカルシュレッダーはミーシャの護衛を依頼しました。「敵」はタルラの予想より手強い、と。
Wは飄々とした態度で、ミーシャを守るだけでは足りないと答えます。スカルシュレッダーが負ければ、ロドスは必ず追いついてくる。何か攻めの策を講じなければ、結局ミーシャを再び取り返されるだけでしょう。
Wは以前にも彼に同じような話をしていたようで、記憶を促すと、スカルシュレッダーはドクターの名前を出します。ドクター、つまり指揮官を落としてしまえば、ロドスの戦線は崩壊するだろうと。
チェルノボーグでは、Wはドクターに対して何らかの感情を抱いていることが示唆されていました。それが明確な殺意なのかどうかは、本心を隠すような彼女の様子からは判別できません。
彼女はスカルシュレッダーに作戦を伝えると、ミーシャの護衛を引き受けるのでした。
ロドスと近衛局、ふたたび合流
レユニオンとの戦闘を終え、ペンギン急便の二人と合流したロドス一行は一息つきます。テキサスに次の動きについて聞かれたアーミヤは、まず近衛局とも合流するよう言いました。
ほどなく近衛局とも合流し、ホシグマは周囲の地形を見て、レユニオンはあえて自分たちをこの場に誘い込んだのではないか、と口にします。
3章①でスカルシュレッダーは、採掘場跡地を一時的な拠点にすると言っていました。フランカは「野外作戦にはうってつけの条件が揃ってる」と評価しますが、元々それを狙っての判断だったのでしょう。
周囲に敵影はなく、チェンはホシグマにロドスと行動するよう指示します。彼女は近衛局の部隊と動くようで、信頼関係を思わせる簡潔なやり取りとともに二人は別れます。
強風のため視界は悪く、確かに待ち伏せには良い条件であると言えるでしょう。フランカはアーミヤに、自分とリスカムで高台へ偵察に向かうことを提案し、了承を得ました。
先行したフランカはレユニオンの張った罠にかかりましたが、襲い掛かった兵を軽々と退けます。
「待っていたのは小物のザコばっかりなんて」と落胆するフランカに、リスカムは「がっかりしてる場合じゃないよ」と注意し、アーミヤに追跡の許可を進言します。
アーミヤは慎重に考え、ペンギン急便の二人にまず高台の確保を頼みました。しかし、敵の動きを見ていたテキサスが、彼らの中に「先ほどは見なかった」人員がいることに気づきます。
サルカズ。それは個人の名を示すものではなく、テラにおけるいち種族を指す言葉です。
例えばアーミヤはコータス(兎)族、エクシアはサンクタ(天使)族……と呼ぶのと同じようなもので、サルカズ族は悪魔がモチーフの、外見的には悪魔のような角や尻尾が生えた人たちを指します。
彼らは多くの国において差別を受けている種族で、蔑称として「魔族」と呼ばれることもあり、国によっては(歴史的な因縁によるものですが)入国禁止となっている場所もあるほどです。
アーミヤが気にしているのは、こうした事情があるためでしょう。ちなみにロドスは――前身である組織のこともあると思われますが――人種に問わず人を受け入れており、全体としてはサルカズに対する差別はありません。
ここまでの登場人物ではWがサルカズ族にあたり、レユニオン構成員に見えた者は彼女の部下と思われます。
また、彼らは種族として高い身体能力を持っているため、アーミヤはその衝突が厳しい戦いになることを予測しながら、戦闘の号令を掛けました。
スカルシュレッダーの奇襲、そして
レユニオンの小隊を倒したロドスと近衛局の一行は、他の敵が見当たらないことに違和感を覚えます。
龍門市内には多くのレユニオンが潜んでいました。彼らが跡形もなくどこかへ消えたとは思えず、また先ほど撃破した小隊が単なる囮とも考えにくい。そう言うホシグマに対し、他の人々も異論はないようです。
違和感はあるが、原因に至る手掛かりはない。そんな状況に突如、「地面の下から」敵が現れました。
狙いはドクターのようで、近くにいたホシグマがその攻撃を防ぎます。
現れたのはスカルシュレッダー。Wの告げた作戦の通り、彼女の部隊を陽動として、ブレーンであるドクターを直接叩きに来たようです。
渾身の一撃だったらしく、その攻撃を防がれたことに戦慄する彼に、ホシグマは毅然として答えます。
スカルシュレッダーは、すぐに次善の策を講じました。
フランカはいつもと違い焦った様子で、彼がアーツユニットごと自爆しようとしていることを見て取り、ドクターにその場から離れるよう言います。
しかし、すでに自爆まで猶予はないようです。
アーミヤはたまらず叫び、スカルシュレッダーの行為を止めようと手を伸ばしました。
次の瞬間、スカルシュレッダーの身体には、アーミヤの伸ばした手から放たれたアーツの刃が刺さっていました。
彼は自分に何が起こったのか理解して、苦しみながらもロドスへの恨み言を吐き、そのまま事切れてしまいます。
あまりに早すぎる決着。
まさに一瞬の出来事でしたが、起きたこと、その結果は明らかです。
どんな経緯があったにせよ、アーミヤはスカルシュレッダーの命を奪ったのです。
そして、その一部始終を――アーミヤとスカルシュレッダー、二人の守りたい存在だった――ミーシャは、すべて見ていました。
今日はここまで……残りのステージ数を見ると3章は④までありそうな気がしてきましたが、微妙なところ。③になんとか収めたいですね。
戦闘描写のあたりは、アニメを見るとより流れが分かりやすいと思います。どうしても文章だと位置関係が理解しづらいので、アニメになってくれて良かった。
私事ですが、土日は3周年フェスに行ってきます。余裕あったらレポでも書こうかな?
しぐれ子でした。ではまた!