【あらすじで読むアークナイツ】メインストーリー3章「起死回生」③
お久しぶりです。仕事やら原稿やらバタバタしてたら半年くらい経ってましたね。
近況としては、ついに堪えきれず大陸版のプレイを始めました。本国語は雰囲気2割くらいしか読めないので、気になるとこだけ翻訳ソフトを使って空気読んでます。公式訳が来たときの答え合わせが楽しみです。
さて、半年前は3章後半、アーミヤとスカルシュレッダーの戦いまででした。
アーミヤの決意
無我夢中でアーツを放ち、本意ならず相手の命を奪ってしまったアーミヤ。
ホシグマが彼女にチェンからの伝言を伝えようとしますが、その憔悴した様子を見て口を噤みます。
ドクターがホシグマに「この場は任せてほしい」と告げると、ホシグマはそれを了承して、出立の予定を伝えて去っていきました。
ドクターは、彼の凶行を止めるには命を奪うしかなかったのか、感染者を救うロドスの指導者として正しい選択をしたのかと悩むアーミヤに、一つ大事なことを伝えます。
結果がどうなったにしろ、彼女がアーツを放たなければ死んでいたのはドクターの方でした。
アーミヤ自身にとって大事なこと。やるべきことがわかった気がする、と彼女は言います。
一方、レユニオン構成員たちもまた、スカルシュレッダーが倒れるのを見ていました。遠くからその様子を見ていた彼らは、自分たちのリーダーが死んだということを知ってか知らずか、彼を取り戻すために一行へ向かってくるようです。
ホシグマが盾で彼らに対抗しますが、そこに近衛局の追跡を振り切ったWが現れました。ホシグマは彼女の応戦で手一杯になり、他のレユニオン構成員に対してはロドス隊が戦う状態になってしまいます。
部隊が分断されようとしたところに、チェンが駆け付けました。チェンは部下にWを包囲させようとしますが、Wは「今回の目的はあんたじゃないの」と告げて、アーミヤに携帯電話を投げて寄越します。そして次には閃光弾を投げると、あっという間に姿を消してしまいました。
ミーシャの決意
チェンはアーミヤに対し、渡されたものが爆発物でないか注意を促しますが、それは正真正銘ただの携帯電話でした。
アーミヤは電話の向こうに呼びかけます。
果たして、それに答えたのはミーシャの声でした。
ミーシャは口を噤み、電話の向こうからは彼女のものではない怒号と悲鳴が聴こえてきます。「ロドスには最初から、自分たちを助けるつもりなどなかった」——そんな言葉や、死にゆく人に「一緒に帰ろうって約束したでしょ」と必死で呼びかける子どもの声。
アーミヤはそれが、自分たちが傷つけたレユニオンの人々の声であると理解しています。ミーシャは続けて、彼女にこう語りました。
初めは静かな様子で語っていた彼女ですが、アーミヤと話を続けるうちに、少しずつ声を荒げるようになっていきます。後悔している過去を思い出すほどに、答えのない問いを言葉にするほどに、それは止まらなくなっていくのです。
ミーシャの中にあるのはただ、弟に対する強い罪の意識と、自分に対する無力感でした。それが鉱石病の感染と弟の死という決定的な出来事によって、感染者を迫害する社会への閉塞感、レユニオンのテロ活動の肯定に繋がってしまったのかもしれません。
アーミヤは必死に言葉を重ね、自分たちのところへ戻ってくるよう説得しますが、ミーシャの心は決まっていました。
そうして電話越しに別れを告げたミーシャは、制止するアーミヤの声にかまわず、そのまま通話を切ってしまうのでした。
余談も余談ですが、アニメのこのあたりのシーンは本当に声優さん方の演技が素晴らしく、有り体に言うとしんどさしかないので観ていない方がおられましたら是非観てください。
決戦へ
しばし放心するアーミヤに、チェンが声を掛けます。何があったとしてもこの場はいまだ戦場であり、戦場では集中していなければ命取りとなる。幼い少女には厳しい言葉ですが、アーミヤはロドスの代表で、こうして実際に戦場に立っています。
チェンは彼女の感情には理解を示しますが、それはそれとして、「近衛局にはそれに付き合う時間はない」と告げました。
アーミヤはミーシャのことを想い悩みつつも、チェンに対して作戦に関する提案をしました。
チェンによれば、レユニオンは撤退後、採掘場跡地の一つへ身を寄せたことがわかっており、Wもそこへ逃げ込んだとのことです。そのWについては、ロドスはチェルノボーグで交戦した経験があり、彼女の爆発物を利用した戦い方を近衛局よりも知っている。それを考慮して、ロドスのオペレーターが採掘場へ潜入し、近衛局の部隊は周辺に包囲網を敷くという作戦はどうかと。
アーミヤの提案ではロドスのみがWという強敵に直接対応することとなり、当然諸々のリスクは上がります。保護対象であるミーシャを失うリスクもまた同じであり、そのことを指摘されたアーミヤは一度言葉を失いました。
そして、チェンは部下たちに命令を下します。近衛局の主力部隊は採掘場の包囲に回ること。彼女とホシグマ、それから近衛局の何人かで小隊を組み、ロドスへ同行すること。
アーミヤは彼女の決断を受け入れました。
そこにホシグマが採掘場から出ようとするレユニオンの集団を発見し、自分が先行して対応することを申し出ます。チェンが「ああ、行ってこい」と即答するあたり、彼女への信頼度が見えますね。
そこに、アーミヤはロドス部隊からフランカとリスカムを同行させるよう言いました。先ほど会敵したレユニオンの中に術師がいたため、術師の対応に慣れている二人をサポートとして付ける目的です。
当面の動きが決まり、ロドスと近衛局は短い間で生まれた連帯感を感じさせつつ、それぞれの闘いへ向かいます。
姉と弟
一方、レユニオンの一団は彼らのリーダーであるスカルシュレッダーをなんとか取り戻していたようです。「ミーシャにこれを見せるわけにはいかない」「応急処置ができる奴を呼んできてくれ」と口々に言う彼らは、助けが来ないことを嘆いています。
どうやらメフィストが応援に来るはずだったらしいのですが、彼が駆け付ける気配はありません。
メフィストの代わりに一団に手を貸したWはレユニオン構成員たちを窘めると、彼らは彼女に感謝し、撤退を援護すると約束します。そして同時に、スカルシュレッダーが大事にしていた対象であるミーシャの保護を、彼女に頼みました。
そこに、当のミーシャが現れます。
レユニオン構成員は彼女のただならぬ様子に何を察したのか、少しためらう反応を見せながらも、その願いを聞き入れて去りました。
Wはいつもの飄々とした雰囲気で、ミーシャの言葉に反してそこに残ります。
彼女は嫌悪感を露わにするミーシャに対し、今の状況とこれから起こるであろうことをつらつらと語りました。
もうじき近衛局とロドスが攻め込み、レユニオンの人々はミーシャを守るために大勢死ぬだろうということ。ロドスのアーミヤは未だミーシャのことを気にかけているが、近衛局のチェンはどうだかわからないこと。
そして、彼女らに今のスカルシュレッダーを連れ帰る余裕はないということ。
黙ってそれを聞いていたミーシャは、最後の言葉を聞くと「黙れ」と珍しく怒鳴り声をあげます。
しかしWはその怒りを、まったく気にも留めていないように躱してしまいました。
ミーシャは静かに独白します。
もはや問答をする相手は誰もいません。
「スカルシュレッダーを生き返らせる」とはどういうことなのか、彼女の無力感と決意はどこへ向かうのか。
というところで次回です。しばらく二次創作文ばかり書いていて若干ネタ切れになっていたので、こういう文章を書くと気分転換になって良いですね。
なるべく早いうちに書きます。
あと、近いうちウルサスドラマCDの話もしたいです。めっちゃ良かったので……!
しぐれ子でした。ではまた!
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