ルックバック見た

タイトルの通りです。
期末レポートがあるにもかかわらず、これは見なければと思い立ちすぐさま見に行きました。

あと関係ない話ですが、映画館のジュースが今だけ1.5倍キャンペーンやってて嬉しかったけれど、ルックバックは上映時間が1時間しかないので飲みきるのが大変でした。常時コーラを摂取しながらの鑑賞。


さて、本題の見た感想はというと、なんというか、言葉にできません。こんな記事を書いておいてなんですが。

世間の評判を見ると結構賛否両論って感じだけど、私みたいにダラダラと絵を諦めきれずにここまで来てしまった人間には、もはや賛とか否とかの次元ではなく、ただこの作品の世界に飲まれることしか許されないのです。

映画を見た感想を語ったインフルエンサーの動画をたまたま上映前に見ました。「なにかに打ち込んだことある人は泣けるのかも。俺は泣けなかったね。」
でも、なにかに打ち込んだことがある人と、絵に打ち込んだことがある人では、この作品の解釈も見え方もなにもかも、全く、まるで違うと思います。違う作品を見ていると言っても過言では無い。

普段映画を見ると、いつもは細かい描写にばっかり目がいって、あ、これ伏線かもとか、余計なことばかり考えてしまうのですが、ルックバックはなんかもう個人的に前半が強すぎて後半のストーリーとか細かいところとかもうどうでも良くなってしまって、とにかくもう1回みたいです。



私はこれまでの人生でいつが1番絵に熱中していたかというと、間違いなく小学生の頃だと思います。
毎日毎日描いて、模写して、とにかく描きたい構図を書きまくって。
そんなことをしていたら、クラスで絵がいちばん上手い人になって、それでも描き続けていたら、学年でいちばん上手い人になって。

もし、この時私が「京本」に出会っていたら、どうなっていたんだろう。


泣ける映画と話題ですが、私は藤野が絵の練習をひたすら続けるところで泣いてしまいました。
初めてマルマンのスケッチブックを買うところ。どんどん参考書が増えていくところ。描いている顔といつの間にか同じ表情になってしまうところ。藤野を見ているはずなのに、いつの間にか私を見ていました。もはやそこに客観性はなく、私がこの映画に賛否を下すことなど出来ないのです。


私は、藤野であり、京本でした。

なんやかんやそれなりに勉強もできて、絵以外の道に進もうとしたけど、それでも結局美大に行くことにしたのは、やっぱり諦めきれないから、です。

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