エイム練習方法
現在非公開になっている動画で見た内容のまとめ。
0. 練習の目的
この練習の目的は自分のエイムの状態を認識し、間違いを修正すること。
どのような場合に自分の思い通りにエイムできないのか。
そしてその原因はどこにあるのか。
これらの悪癖を一つずつ修正し、正しい動きを習慣づけることが大切。
BOT相手に弾をどれだけ当てられるかは問題ではない。
1. 単純な動きをするターゲットを狙う
まずは簡単な動きをしているターゲットを狙って練習。
自分は動かないで、実戦的に想定されるターゲットの移動距離の2倍くらいの距離をトラッキング (追いエイム) する。
オーバーウォッチのカスタムコード「VAXTA」のイージーモードなどを使うとよい。
手順
ターゲットの動線通りにスムーズにエイムする (スピードは追いつかなくていい)
ターゲットのスピードに合わせる
最初は弾が当たらなくても大丈夫。
ただしターゲットが動いている通りにスムーズにエイムすることに注力する。
動線通りにスムーズなエイムができるようになったらターゲットの移動スピードに合わせていく。
このとき、視線は常にターゲットの頭において、かなり精密に追うようにする。
これによって視線とエイムを同期させていく。
「スムーズ」とは、マウスが瞬間的に止まったり、手や腕の動きに不自然さを感じたりしないで、なめらかに動いている状態をさす。
ポイント
セルフチェックしながら練習する。
練習で大切なのは自分で自分の状況を把握し修正すること。
エイムがカクカクしないでスムーズに動けているか
ターゲットを正確に追えているか
視線とエイムが一致できているか
動線通りにエイムできない場合、自分の手を見てどこが原因なのか考える。
ポイントはマウスを移動させること。
マウスのセンサーが自分の手首や腕に内蔵されているわけではない。
マウスがマウスパッド上でどう動いたかが画面に反映される。
思い通りにエイムするには、そのとおりに物理的にマウスを動かす必要がある。
注意点
この練習をするうえで絶対にしてはいけないことがある。
それは予測撃ちをすること。
予測撃ちは実戦的なテクニックではあるが、練習では必要ない。
なぜなら予測撃ちはターゲットがそこに来ることを祈りながら撃っているだけで、エイムをしていないから。
クロスヘアをターゲットに押し当てる意識でエイムしよう。
予測撃ちをしているかどうかは次のチェックポイントで判断できる。
エイムがターゲットの先に行っていないか
動線を少し複雑にした場合にエイムができているか
余談だが実戦的にもエイムはターゲットの先に行くより遅れたほうがいい。
ターゲットが途中で移動スピードを上げられれば話は別だが、そうでなければ弾速が無限 (いわゆるヒットスキャン) であればターゲットの先を狙って撃った弾が当たることはない。
逆にエイムが少し遅れていても相手が切り返せば当たる可能性がある。
2. 複雑な動きをするターゲットを狙う
次は少し複雑な動きをするターゲットを狙う練習をしよう。
2.1. 切り返すターゲット
切り返すターゲットに上手くエイムができないプロセスは、次のとおり:
予測したりエイムにブレーキがうまくかからなかったりすると、エイムが滑ってしまい、エイムと切り返したターゲットとの距離が離れる
その距離を埋めるために腕や手首に力を入れて一気にエイムを移動させるが、変に力が入っているためこれも外れる
この悪循環に陥らないためには次のポイントを意識しよう:
エイムが急に動いたり止まったりすることなく続いている
視線とエイムを一致させる
具体的な例で考えてみよう。
ターゲットが右に動いていて左に切り返したとする。
この瞬間、一時的にエイムが外れる。
ここでありがちな間違いは、外れたエイムを直そうとしてマウスを急に左に動かしてしまうこと。
そうではなくて、ターゲットが通ってきた道をそのまま戻るようにする。
急ぐ必要はなくて、ゆっくり落ち着いて小さくUターンするようなイメージでエイムする。
このとき、視線とエイムが同期できていれば相手の切り返しを目で追うとエイムも自然とついてくるので、切り返しに反応するスピードが速くなる。
小さく切り返すターゲット (レレレ) に対しては、レレレの範囲の60~70%ほどを狙うといい。
ターゲットが移動しない場所に撃つのは無駄撃ちになってしまう。
2.2. 至近距離のターゲット
ターゲットが自分に近づけば近づくほどその移動距離は大きく、スピードは速くなる。
つまり、至近距離のターゲットに対してはエイムを大きく、速く動かさなければならない。
このようなときは、ターゲットを自分の画面の中央に捉えて、追いかけることに集中しよう。
特に正確にエイムを合わせる必要はなく、画面の中央に捉えてさえいれば弾は当たる。
2.3. 上下に動くターゲット
オーバーウォッチのファラのように上下に大きく動くターゲットに対しても基本的な考えは同じ。
ターゲットが上昇/下降する動線のとおりにエイムしよう。
相手の体の中でエイムを続けることを意識する。
上昇するときにエイムを一気に上げて頭の上を越えてはいけない。
相手の上昇後の位置を予測してマウスを一気に動かすのではなく、ターゲットの体をエイムで押し上げるイメージ。
ターゲットの速度変化に対応できているかがポイント。
2.4. 自分が動きながら狙う
手順は次のとおり:
ターゲットは静止したままで自分は動きながら狙う
ターゲットと反対方向に動きながら狙う
自由に移動しながらランダムな動きのターゲットを狙う
まずは静止したターゲットを動きながら狙おう。
自分の移動を相殺するには移動した分だけエイムを逆に動かす必要がある。
それができたらターゲットの動きとは反対に動きながら狙う練習をしよう。
ターゲットの反対向きに動くことで、求められるエイムの範囲が通常より大きくなる。
この大きな動きに対してずっと追い続けられるかを確認する。
最後に自由に動きながら狙う。
移動し始めたことで弾が当たらなくなったとしたら、それは自分の動きをエイムで補えていないことを意味する。
いわゆる「キーボードエイム」は習慣化しないほうがいい。
キーボードエイムに慣れすぎてしまうとエイムが固まってしまい、ターゲットが自分が予測していない方向に動いた場合に反応できなくなる。
実戦では役に立つが、エイム練習では不要な技術。
自分が移動した分だけエイムを動かすことを心がけよう。
「キーボードエイム」とは、移動でエイムする、またはエイムを補助すること。
ステップ2.1~2.4で自分が上手くエイムできない項目を集中的に練習する。
再三の注意になるが、大切なのは自分で自分にフィードバックをすること。
ウェブカメラなどでエイム中の手を記録することを推奨する。
上手くエイムできないときに実際にどのように手を動かしているのかを客観的に見ることで間違いを分析しやすくなる。