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日本の公立小学校を選ぶ
こんにちは、KENです。
今回は日本の小学校を「選ぶ」という観点で記事を書いてみたいと思います。
1.小学校を選ぶ?
小学校を選ぶと聞くと違和感がある方も多いかもしれません。
私立小学校を受験するのであればともかく、公立小学校は当然ながら多くの場合、通学区が設定されており、越境入学が許可されていない限りは基本的には自宅の近くから通える指定の公立小学校に通うことが前提となるからです。
しかし、逆に考えれば、住居の問題さえクリアすることができれば、定員に問題がない限りは、基本的に公立小学校はその地域に住む住民である生徒を受け入れることになります。
私自身は、父親の転勤に伴って、東京の小学校から地方のド田舎の小学校に転校したため、実は2つの小学校を経験しています。
私の妹に至っては3つの小学校に通っていました。
全て親の転勤の事情です。
親の転勤に伴う転校の良し悪しはいろいろあるとは思いますが、私自身はそれほど小学校の時点での転校にはあまりネガティブな感情はありません。
交友関係も、言ってしまえば小学生レベルのものであり、大学やMBAで得られるような将来にわたって続く濃い関係性とは、また異なるものだからです。
中学生のカップルが付き合ってもすぐ別れるのと似たようなものだと思います。
幼いが故に関係性がなかなか継続しにくいのだと思います。
そのような関係ですので、私自身は、現在子供が通っている小学校が合わない、または何かしらの問題を抱えている場合には、躊躇なく転校すると思います。
幸いなことに現在息子が通っている米国の日本人学校は、大変満足いくクオリティの小学校でしたので、そのような転校を考えることはなかったわけですが、いろいろな理由で校内で問題が生じる可能性があります。
そして、イザというときには、「こんな学校、さっさと転校してやる」という気持ちを親や子供が持っているかどうかは、割と重要な気がしています。
2.我が家が帰国に際して重視したポイント
1. 公立小学校への編入
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さて、我が家の場合は、2023年8月現在、米国在住なわけですが、私の仕事の都合で、日本オフィスへの転勤が決まったところです。
日本には自宅を保有していませんので、家を賃貸しなければなりませんし、家を賃貸すれば必然的に長男の小学校も、その周辺の学校ということになります。
私は、基本的には小学校のうちから私立に通わせる必然性は低いのではないかと考えている派ですので、ここでは公立小学校への編入を前提としています。
そのため、我が家が賃貸住宅を選ぶ際には、
① 子供の通学学区
② 私の通勤圏内
という二つの切り口を考慮する必要がありました。
②については、私が毎日の通勤をどれほどの区間を耐えられるか(ポストコロナはわかりませんが、米国の通勤事情に比べて、日本の通勤事情はあまりに酷いので・・・)ということなのですが、①については、選べるが故に先の先まで考慮した選択を行う必要があると思っていました。
2. マレーシアへの移住を目指しているのに?
さて、このNoteでは我が家はマレーシアへの教育移住を目指していると明記していますが、なぜマレーシア移住に関係ない日本の小学校についてこれほど検討する必要があるのか、と疑問に思う方もいるかもしれません。
それは、私が重要な意思決定をする際には、プランB、要するに「うまく行かなかった際にどうするのか?」を考えて行動しているからです。
すなわち、近々にマレーシアに移住することを念頭に置いているからと言って、それが様々な理由で実行できるとは限らないのですから、移住を断念したケースを想定して物事を決めるべきだ、と信じております。
そのような観点では、小学校の通学区の選定というのは、後々の中学受験やひいては大学進学にまで影響する重要なファクターだと思いますので、慎重に検討する必要があります。
3. 将来を見据えて
仮に日本で長期的に暮らすことになった場合には、当然日本での進学先を検討する必要があります。
可能であれば、中学受験を避けて伸び伸びと育ててあげたいと思う一方で、日本の私立中学、特に中高一貫校が公立中学・高校にはない環境やメリットを提供している点は否定しにくいところです。
したがって、親の立場からは、なるべく回避したいというネガティブな感情を持ちつつも、仮に息子たちが自ら希望して中学受験に臨みたい、またはそう自然に感じるような環境に身を置くことが望ましいと考えました。
繰り返しですが、積極的に中学受験を勧めることはしたくないのですが、息子たちが自ら望むのであれば全力で応援したいと思います。
逆に言えば、自ら望まないのであれば、いい結果も得られないでしょうし、中途半端に時間を奪った結果いい結果を得られないことで、結局は中学受験などしなければよかったということにもなりかねません。
そういった観点からは、周りに中学受験を希望する児童が多く、さらには自宅近くにそれをサポートする塾などのサービスがあり、かつ1歳から続けている水泳などの体を動かすための習い事などがあることが望ましいだろうと考えました。
強制するつもりはないが、自ら通塾を望む場合には近所にそれをサポートする施設が整っている、という環境を探すということです。
また、仮に中学受験を息子たちが選択しなかった際に自動的に進学することになる中学校がどのような教育システムを用意しているのかも重要です。
小学校に比べて、中学校の学習は一段難易度があがりますし、私の中学時代を思い浮かべてみても、理解度に差が開きやすい環境です。
そのため、公立中学の場合には、特に理数系の差が開いた際に、どのようにその理解度の差に応じた学習を提供しているかというのは一つの重要なファクターです。
公立中学校であっても、理数系の科目については習熟度別の授業を展開している学校もあるということがわかり、こういった点は考慮に入れておきたいポイントでした。
さらに、英語力についても、日本にいるからと言って軽視してよいとは考えていません。私は人生に必要な科目を3つ選べ、と言われたらそれは国語・算数・英語であると答えると思います。
したがって、公立校であっても独自に英語のプログラムを用意し、小学校の時点からネイティブのALTをつけて英語に触れる時間を確保している学校はやはり魅力的に思われます。
英語は結局のところ触れている時間が全てだと思いますから、少しでもそのような時間は公教育においても確保してほしいところです。
3.まとめ
整理すると、我が家が小学校を選ぶ際に考慮したのは以下のポイントでした。
自然と中学受験を志すような環境(児童・その他サポート施設)が周辺にあること
仮に中学受験を選択しなかったとしても、公立中学校で適切な教育が受けられる見込みがあること
小学校のうちから英語に触れる時間を可能な限り確保していること
以上となります。