教科書・解答が読めるようになる授業
学校が休校中だけど、去年教えた生徒たちは大丈夫だと思っている。
大丈夫というのは、休校中の課題も自分で理解しながらできているだろうということだ。
去年1年間、家庭学習のときや、テスト勉強のとき、受験勉強のとき、卒業後、そこに私や他の先生がいなくても自分で教科書や解答解説を読めるように指導した。
私の説明はわかりにくかっただろう。
授業の最初に説明はするが、細かくは説明しなかった。
演習問題の解説は全体にはしなかった。
「どこが分からないのか」を生徒自身に把握させ、教科書や解答解説を読んで理解する練習をしてほしかったから。
学力の低い子、質問のあった子への個別指導では、教科書や解答解説のページを一緒にめくりながら教科書や解答解説の「読み方」を教えた。
教科書や解答解説は高校生向けに作られてる。
しかし、私が関わってきた生徒は読めなかった。
読む練習をしてこなかったから。
教科書や解答解説を読まなくても先生が分かりやすく解説してくれていたから。
「どこが分からないのか」が分からなくても先生がすべて先回りしておしえてくれたから。
でも、去年教えた生徒には上で述べた方法で指導した。
1年経ったころには、分からないことがあれば、
教科書のページをめくって必要な箇所まで戻れるようになった。
「どこが分からないのか」が分かるようになり、質問するときも具体的に質問できるようになった。
もちろん、まだ完璧でなかった子もいる。
しかし、去年の4月に比べればかなり成長した。
だから、私はあの生徒たちであれば、この休校期間中の勉強もそれなりに進められていると思っている。
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