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さくらんぼ算

今日、自分が関わっている小学1年生のAが
問題が解けずに困ってました。

なんでも
「くりあがりのたし算が一人で解けん」
とのこと。

様子を見ると彼の力量は
数図ブロックを使いつつ
大人が横について
一つ一つ手順を示してもらえれば
まぁなんとか解けるというところでした。

まずは
「道具を使ってでも一人で解けるようになる」
を目標にさくらんぼ算の説明を行いました。

取り組みは以下の3つ。

①汎用的な手立てのみ


教科書指導だと

1.小さい数を分ける
2.大きい数を分ける
3.5に注目する

の3つを説明しています。

くり上がりのさくらんぼ算の場合
計算結果を出す上では
どのやり方でも問題ないため
児童の実態に合わせました。

(1.だとスラスラ解ける様子が見られたため
1.のやり方を繰り返し解かせることにしました)

②順立てて教える

【さくらんぼ算】の仕方 8+3の場合
数の小さい方にさくらんぼ
→たしざんのとおりにブロックをおく
→8はあと2で、10
→ブロックをさくらんぼに移動
→残ったブロックもさくらんぼ
→さくらんぼのかずをプリントに書く
→かこって、⑩
→⑩と1で11


彼は10の合成(いくつといくつで10)が
まだきちんと理解できていない節があるので
プリントとブロックを行き来して解いています。
それもあって少し手筈が多くなっています。

それを

1.最初から最後までやって見せる
2.こちらで説明して動作の部分だけ本人にさせる
3.私の前でさせる
(あっていたら褒める。進んだら「それで?」と促す)
4.自分の席で1問だけさせて持ってこさせる


と言った形で独り立ちさせていきました。

③視覚的支援を追加

上記の通り
数図ブロックの動きと
プリントと書き込みが
ほぼ同じ形になっている点が
「わかりやすさ」のポイントになっています。

8+3のように
小さい数がたす数(後ろ)の場合と
2+9のように
小さい数がたされる数(前)の場合があるため
Aには2枚のプリント(私の雑な手書き…)を
渡しました。

これがあるとないとでは
全然様子が違い、
(こんなざっぱな紙でも)
ブロック置きの指標になるものが
あったほうがよいということを
改めて感じました。

ブロックについては「いらない」と
言うまで使っていいかなーと思っています。

Aはどうやらこのやり方がハマったようで
ルンルンな感じで残りの問題を解いていました。

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