帰国後感じる友人との「違和感」【海外駐在】
アンバサダーのHirokoです。あちこちにクリスマスツリーが飾られていくのをみて、あぁ〜そうだ!年末…と感じています。何を隠そう我が家、大学受験生を抱えて今年は気持ちが全く落ち着かない💦受験組の皆さん、きっと同じ気持ちですね。
振り返ると中学受験は何においても親の方が必死!高校受験は出願回りの事務作業は親、勉強は子供と分担がされるのかな。大学受験はもう出願から勉強まで子供主導、親は言いたいことをグッと飲み込んで、見守ることに徹し、できることは塾への課金だけ(笑)。どのステージであっても、お子さんが万全の体制で、力を出し切れることを願っています!
さて今日は、「違和感」続編。今度は友人との溝。うーん、これってもしかしたら一番大変なのかもと思って・・書き留めておきたいと思います。
何気ない一言
いつのことだったか忘れてしまいましたが、娘の通う学校で聞いた何気ない一言に驚いた瞬間がありました。昔から多くの帰国子女を受け入れてきた学校だったはずが…
「あの子、帰国生??あぁ〜だから、話が通じなのかっ!」
なんだ、それ。
心の中で、思わずつぶやきました。
「帰国生だから話が通じない」文字で見るよりも、その子が発した言葉のトーンは批判的なものでした。
帰国生だったら同じような時、どう言葉にするのかな。
そう考えた時「そっか、知らないんだね〜こうなんだねよ!」と、相手を受け入れた返しをするような気がします。
些細な違いのように思いますが、友人との関係が生活の中でとても重要になる中高生にとって、この違いは大きな違いのように思います。
受け入れられるのか、それとも否定されるのか。
何が違う? ケース1:相談されたとき
大学生になる娘はもう自分の気の合う子たちとしか、ほぼ行動を共にしません。そして結果的に周りに帰国生が多い(笑)どうしてと聞いたところ、ラクだから!という答え。
母「何が違う??そんなに違うの??」
娘「違うよー!全然。」
そうか、そんなに違うのか。じゃあ何が?
純ジャパの子達と話す時は、すごく気を遣う。
なぜなら共感することがとても重要で、相談をされた時、自分が違うなと思っても、そうだね〜そう思う!なんて無難な回答が暗黙で求められる。もっとも、ごくごく一部の話ではあるのかもしれないけれど、帰国生が生きにくい、何か違うと思うのは、このあたりが大きいのではないかと思います。
逆に帰国生と話をする時は、自分の全てを出すことができる。自分の意見をストレートに言うことが当たり前の中ですごしてきたので、周りも私の意見はこうだけど、あなたはそういう意見なんだね、と受け取ってくれる。多角的な見方ができるようです。
そして相談事をされた時、ポジティブな返しをすること。これも絶対的に違うと言います。会話がとても建設的なるのでしょうね。
何が違う? ケース2:将来についてのこと
自分の意見をストレートに言える環境がラク。
加えて、周りにいる帰国生の多くが、また海外の環境に身を置きたいと思っていることもあり、長期休みを使って留学やインターンに出ていきます。夢が世界に広がっていて大きいの。学生の今だからこそ夢はまだ大きく持っていたい、色々な考え方をする子が周りにいると、刺激があるし自分の勉強にもなるし!と娘は話しています。
多様性が叫ばれ、色々な人がいてそれを受け入れることが必要と頭では理解しているけれど、実際に経験できる環境にいない純ジャパの子とは、やはり何に対しても帰国生の感覚は違うようです。
「違和感」を取り除けばいいのか
帰国後、それでなくても大変なのだから、窮屈だと感じる「違和感」を取り除いて、心地よく過ごせる環境を作ってあげたいと思うのが親心。でも、実際社会に出た時、そんなベストな環境で過ごせるでしょうか。
そんなことは絶対にない!だからこそ、「違和感」を感じながら、自分なりのバランスを見つけて、時に居心地のいい仲間と過ごせる息抜きの時間を作りながら、「違和感」をプラスにして欲しい。
それは「身をもって体験していること」。これこそが帰国生の最も素晴らしいこと。相手を受け入れる寛容さ、受け入れながら周りを巻き込みながらリーダーシップをとるインクルーシブリーダーシップ。帰国生としての経験が活かせること、沢山あると思います。
帰国後、あぁ英語力が・・あぁ数学が・・・あぁ漢字が・・と兎角マイナスのことばかりに目を向けてしまい焦るのだけれど。
帰国生としての本当に大切なことを見失って欲しくない。知識は成長と共に、子供自ら本当に必要だと思えば得られるもの。その時期が来れば。
帰国生だから、なんてマイナスなことは全くない。もっと自然体でいい、自分で周りと違うという線を引かないで。万人が経験できないことを”経験できた”ことを、むしろプラスに、それを活かせる、活かす方法を考えて欲しい。
今でこそ、こんなふうに書いていますが実際は子供が小4で帰国後、中学受験に翻弄され反省ばかりの子育てでした。だからこそ、振り返って反省も込めて、そう思うのかもしれません。
帰国生、経験してきたその全てが本当の宝です!
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