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【IB Math】なるほど・・インター校Mathのレポート課題から思う日本との教育の違い 

こんにちは!EDUBALアンバサダーのHirokoです!
2度目の駐在で子供たちがインター校に通うようになり、日本の教育しか知らない私には様々な驚きがありました。Math(数学)でミドル&ハイスクールで出されたレポート課題が一番の驚きでした。え??数学って計算じゃないの?レポートって何?という疑問ありませんか?

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明らかに違うこと(Math)

まずはレベル!断然日本の方がレベルが高いです。
渡航前にアメリカ帰りの友人から現地校で”数学に関してだけは”「君は天才だ!!」と褒められた話を聞きました。天才って言いすぎでしょ?と私は半信半疑でしたが、あながち間違っていないのかも知れません。

子供たちのインター校では1つの範囲をとてもゆっくり行っていました。私立一貫校のスピードなんてもう超超高速!更に深掘りまでしちゃう=難しいですね。振り落とされないで着いていくの必死ですよね・・

2つ目は授業のスタイル。先生以外の解き方についても子供たちの意見を聞くスタイル。数学の授業ですら1つの物事を様々な角度から考える、そしてそれを人に伝える、シェアすることが当たり前だと学ぶのだと思いました。テストでも解答の正誤だけで点数がつく日本とは異なり、途中計算まで隈なくチェックされ”加点”されます。

3つ目はツール。インター校では電卓を使いました。意外ですよね。でも当時は理にかなっているなと妙に納得してしまいました。計算は計算機に任せる。大切なのは考え方やツール(計算機)の使い方。計算機の使い方だけで本があるというから、これも驚きました。

関数電卓とMathのレポート

ミドルスクール Math レポート課題

基本的にG11からのIB授業に向け、その基礎固めをするのがミドルの授業です。実際に、これがG10ミドルで出されたMathのレポートです。Qは先生から与えられます。

Q . コーチはチームの選手の右足と左足のどちらの柔軟性が高いかを知りたい。(これについて数値と数種類のグラフが示されている)

①解答を導くには、どのグラフを利用すればいいか自分で決める
②どうしてそのグラフを選んだのか理由を示す
③選んだグラフからわかることは何か
④実際数値を利用し自分の選んだグラフを作り解を求める

A . 例)右利きの人が多いから右足の柔軟性が高い人が多いのではないか。

データとグラフの使い方、そして考察力、説得力。まるで仕事のプレゼン資料を作るような感覚だと思いました。これを中学生が英語でレポートにまとめ、そのレポートに対して評点がつきます。

IB Math AIのレポート課題

ハイスクールのIB MathではAAかAIの授業を選択しますが、我が子はAI(統計学的な内容)の授業を選択していました。レポートの内容は「既に確立している公式を実際の数値を使って検証するもの」でした。全て自分で決めて自分で結論を出します。

子供が決めたのは「バースデーパラドックス=同じ誕生日の人が2組いる確率」についての検証です。
利用した数値:オリンピック選手を10ヵ国から30人、合計300人をランダムに選ぶ。(選手の誕生日公開されているんです!)
結果:70%になるはずが80%だった。
再考:人数を増やし900人を再度検証。70%に数値が近づき立証!

夫を巻き込み数値を計算していましたが、盛り上がっていました〜楽しいですよね🎵数値が出た時は「うわ〜!!ほんとだ!!」ってなりますよ。

学ぶことが楽しいなんて、よっぽどマニアックな勉強好きの人しか思わないだろうにインターの学びでは数学のレポート課題でも「学ぶことの楽しさ」が学べる。これはとても魅力でした。

忘れてはいけない、帰国後必要なのは手計算

ここまでインター校の学びについてお伝えしましたが、ゆくゆく日本に帰国するなら電卓ではなく「手」で正確に計算することを忘れてはいけません。
我が家は日系の塾に通っていましたが、通わない場合には自宅での数学フォローは必須だと思います。

多くの人が望む海外経験、それを駐在という形で経験できるのは何より素晴らしいことです。しかし、中高でインター校、帰国後日本の教育に戻ることは子供にとって予想以上に負担が大きいです。だからこそ、常に頭の片隅に日本のことを考えながら・・が必要かもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました!