
【在英6年】受験から得られた親の学び❣️
過熱化する受験戦争の中、説明会は各学校プレゼン上手でどの学校もよく見えてきますよね。もちろん学校方針などを聞いて何か違う…と違和感を感じたらその学校は受験校から外れることもあるでしょう。見極めるためにも説明会で生の学校を見ておくことは大切です。
今回は【受験】をちょっと違う角度から見てみたいと思います。受験のために親も情報収集などに動く中で、親である私自身が子育てをする上でためになった事や、心に響いた言葉などをエピソードと共に紹介したいと思います❣️


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エピソード① とあるロンドンの中学の校長先生
まず思い出すのはイギリスでの娘のセカンダリー(中学)受験。日本の受験の一年前に現地で現地の子と同じように対策をしました。学校の新年度の9月以降はどこの学校でもオープンデーというのが開催されます。学校帰りにお友達と一緒に中学校見学に何度か行きました。
これは夫と娘が行った、とある学校の女性の校長先生の言葉です。夫も娘もその言葉がとっても響いたとのことです。。。
『Be 10% braver』
10%勇敢に…。これ、本当にとっても良い言葉ですよね❣️
100%全開で、って言われると大抵は尻込みしてしまうけど、10%だったら自分にも出来るかもしれない✨️、と素直にポジティブに前を向ける言葉だと思います。
校長先生は学校の顔。こんな素敵な言葉を投げかける先生が創る学校に胸をときめかせた経験は本当に宝物。
通学の面などから進学先は別の学校となりましたが、最後までその言葉を伝えてくれた校長先生の学校に後ろ髪をひかれていたのは事実です。
そして今もこうして私や夫、何より娘の心の中にしっかりと胸に刻まれています。
エピソード② 仲良しの韓国人ママの言葉
こちらもロンドンでのお話。
娘の仲良しちゃんは目を見張る秀才で、運動も勉強も性格もピカイチ。中学受験の結果は総なめ。もちろん進学先は一校。そんな中、ふと進学先をどう決めたのか、決め手をママさんに尋ねてみたのです。
『色んな機会を与えてくれるから』
まだ若干12歳という子どもたちが何をやりたいか、将来どうしたいかなどの明確なビジョンを持てないのは当然。ならば学校側が生徒に色々な機会を提供してくれるところがベストだと思った、とのこと。
我が校に入れば大丈夫、と自信に満ち溢れた学校もあったけれど、それよりそういう不確実さを享受して、生徒一人ひとりの成長を促そうとする努力が伝わる学校だったから決めた、と。
なるほどな、と思いました。どんどん吸収できる未知数の若い世代に、惜しげもなく機会を与える学校。さすがですし、それを見抜いていたママさんの視点に、ものすごく感動✨したことを覚えています。
エピソード③ 塾の先生からの言葉
塾の保護者会で言われれた言葉。
『親の不安は子に伝わる』
この言葉、ドキリとしました。
子ども自身も受験前は特に不安を感じていますが、親だって不安を感じています。我が家もそうでした。ですがその不安を表に出さないように、子どもに悟られないように親は演じること!子どもは親が思う以上にとっても敏感です、と。そうはいっても親も人間だもの、と思いながらも、これは親がカバーできる最大限の努力だと我が身に言い聞かせました。
『できているところを褒める!』
子どもは親が思う以上にプレッシャーを感じているので、大丈夫!とこれまでやってきたことに自信をもたせましょう、との励まし。でもつい出来ていないところに眼がいってしまいますよね…。
できるようになったことや、それに向けた取り組みや姿勢を親がきちんと評価してあげたら、それは子どもの自信と今後のやる気に繋がるものと信じたいですね。
『問いに答える』
直接言われて聞いた言葉ではありませんが、通っていた塾の代表の先生が残している言葉です。ペーパーでも面接においても、本当にこれに尽きる、重みのある言葉だなとしみじみ感じました。
緊張や不安も跳ね除けて、当日これが出来れば、積み重ねてきた実力を出し切れるのだと思います。
『自分起点の理由があるのか』
これはとあるYouTuberの言葉。面接対策や願書作成に取り組み、その学校理解に一生懸命になってしまっていた時に出会った言葉です。希望の学校条件を挙げるより、まずは自分はどういう人物なのか(どんな環境で育ってどういう人間で、今どんな事を大切にしているか)、という自分軸の方を固めることの方が先決だ、と気付かされました。
エピソード④ 入試傾向説明会にて
学校の説明会の他に、直前期は各学校で入試傾向説明会というものが開催されます。同じように未来コンパスで予約する形式がほとんどですが、直前のピリピリする緊張感の中、学校側も受験生と保護者に向けてエールを送ってくれます。そんな説明会で心に残った言葉を記します。
『入試問題は学校からのラブレター』(H校)
こう思えたら苦労しませんよね(笑)。かなり曲強めのラブレター!?笑
でも応えてやろうじゃないかって、意欲的になれる学校からのエールに思えました!
『自分主体の受験を』(M校)
誰のために何のためにやるのか、初心にかえるような言葉を最後に伝えてくれました。直前期、改めて学校側から伝えてもらったことで気持ちをリセット、意思確認ができました。
『自分の言葉で伝える』(G校)
これは国語の読解問題に対しての先生からの具体的なメッセージでした。ですがこの言葉、奥が深い。
これは国語の記述や作文、更に面接にも応用できますよね。対策して練習しても、本番でどこかから借りてきた言葉のように機械的に書いて/話しては不自然になってしまうかもしれません。
相手に伝えるには自分の言葉で伝えること、自分の向こう側に読み手聞き手があって、その相手に伝わるように、届くように自分の言葉を紡ぐこと、大切だなぁ、と思いました。
一生の言葉を胸に……
受験というのは合不合で結果が出てしまいます。思い描いたものとは違う景色になる人の方が多いのも事実です。
ですが、受験というものに向かって進んだ中から、子どもだけではなく親も得られた学びはあると思っています。
『Be 10% braver』
『色んな機会を与えてくれるから』
『親の不安は子に伝わる』
『できているところを褒める!』
『問いに答える』
『自分起点の理由があるのか』
『入試問題は学校からのラブレター』
『自分主体の受験を』
『自分の言葉で伝える』
どうでしょう。受験に限らず日常の親子の関わり合いの中の、子育てのヒントになりそうかも!?
受験という目的があったにせよ、色んな出会いや活動の中から得たこれらの言葉を胸に抱えてみると、その言葉に背中を押されてきたのだなぁ、とこれまでの軌跡からパワーをもらえるようで不思議です。
子育てをしていく中で、正解はないし、誰もが悩んだり立ち止まったりの繰り返し。ですが、視野を狭めるのではなく広げてみて、色々なところにアンテナをはっておくと、思いもかけないところでジーン、ブスッと心につき刺さるような一生の言葉に出会うかもしれません。
今回は、盲目になりがちな受験の中で、私バージョンの響いた言葉、私が得た学びのご紹介でした!


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