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【Edu-more plusライター企画】でこぼこ姉妹のインター奮闘記 vol.2〜次女編

こちらは、Edu-more plus会員が海外子育て、海外での教育や生活、帰国受験など海外赴任ファミリーの実体験や想いを綴っていただく【Edu-more plusライター企画】の記事です。


2023年の夏からドイツに住み始め、インターナショナルスクールに通い奮闘している姉妹のお話。今回は次女編です。


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ウキウキの海外渡航。しかし心配なことがひとつ。

渡独する前の次女は、「新しい家、楽しみ!」「ピアス開けたい!」「もう日本帰りたくなくなるかも〜」などなど夢は膨らむばかり。のびのびと過ごすことのできるであろうインターは活発な次女にはピッタリだし、友達もすぐできると思い、そういった面では心配していませんでした。

服装は2日目から現地にずっといたかのような装いにシフトチェンジ。スカートとハイソックスで登校していた長女とは大違いです。
なんでも新しいことが好きでチャレンジ精神旺盛なので、生活面では全く問題なしでした。

ただ1つだけ心配していることがありました。それは、次女は活発な反面、感受性が強い面もあること。物事に対してとても敏感に反応してしまう、繊細な面もあるのです。
繊細な次女がどのように新しい環境を受け入れ学校に馴染んで行くか、母親としては楽しみよりも不安の方が大きかったです。

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募る不安な気持ち

次女の小学校はほとんどの授業に教科書がないので、授業内容を把握することに苦労しました。特に、日本では習わないデザインや動画・音楽編集の授業は特殊すぎて大人の私でさえ頭を抱えてしまうほど。
同じクラスの日本人の友達に通訳してもらっていましたが、それだけでは理解できない事が何度かありました。通訳してくれた友達も、まだ当時は小学5年生。先生の言っていることを瞬時に理解して、それを日本語に訳してパパッと伝えるなんて、大人でも大変ですからね。
私もアメリカにいた時に日本から新しく来た子に通訳をした経験がありますが、自分のこともしつつ人に教えるということは簡単ではなかったです。

友達に気を遣い、聞くタイミングを逃すことが増えてしまった次女。

「明日のartの授業、何するのかわからないから学校行きたくない」「writingの授業、自分がやっていることが合っているかわからないから先生に確認してほしい」など不安でたまらない日々。その度に各授業の先生にメールします。

先生方は毎回とても分かりやすく、時には資料を添えて優しく教えてくださいました。別の学年を受け持っているにも関わらず和訳した資料を印刷してくださった先生も。「いつでもメールして!明日学校でもフォローするから!」と頼もしい先生ばかり。そんな先生たちのおかげで次女は安心して登校することができるようになりました。

学校に慣れ始めて英語を少しづつ理解できるようになってからは、周りの様子を見て授業内容を確認したり、自分が知っている単語を繋げて先生に質問しに行ったりと積極的に動くようになりました。

「初めて先生に英語で質問したら“Good English!” と褒めてくれた!」
「算数の時間に勇気を出して手を挙げて発言したらクラスのみんなが拍手してくれた!」
と、毎日たくさん報告してくれるようになって感激!
褒められることでそれが自信につながり、自然と自分の力で不安を解消できるようになっているんだなと感じます。

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友達作り

休み時間はなんとなく日本人の子たちと一緒に過ごしてた次女ですが、ある日から別の外国人のグループで過ごすようになりました。海外の学校で日本人がいるとつい日本人のグループができてしまいがちですが、次女はそこから一歩踏み出し、一緒に遊びたいと思う子のところへ自ら飛び込んで行ったのです。
英語のみで過ごす時間が増え、さらに英語習得への意欲が沸き、友達や先生がよく使うフレーズや単語をたくさん覚えて帰ってきました。

友達とはクリスマスマーケットやカーニバルに一緒に出かけるまで仲良くなり、まだ小学生なので親子で出かけることが多いため、私も初めての外国人のママ友達が出来ました。この年になって新しい世界を見ることができているのは次女のおかげだなと思っています。
次女とその子とは今ではお互いベストフレンドと呼び合う仲にまでなり、見ていて微笑ましいです。

友達の輪はどんどん広がりました。
長期休み明けは毎回のように新しい子がやって来ます。「新しい子が来たら絶対優しく教えてあげるんだ!」と常々言っていた次女。
年明けに転校して来たのは中国人の女の子でした。今度は私が教える番!と意気込み、ジェスチャーや簡単な単語を使って教えてあげたそうです。

「自分も大変だったし心細かったから、新しく来る子たちには同じ思いをさせたくない」

半年前まで不安でいっぱいだった次女はいつの間にか人を助けられるほど、とてもたくましくなっていました。

思えば幼稚園の頃から私と離れる時はしょっちゅう泣いて、小学校でさえも「ママと離れるのが嫌」なんて言っていた次女。
朝のお見送りで「バイバイ!もう行っていいよ!」と私とハグしてから友達のところへ走っていく姿は別人のようです。

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最後に

ドイツに来て8ヶ月を過ぎた今、当初の二人からは想像がつかないほどの成長ぶりを見せてくれています。それぞれが少しの勇気を振り絞って行動したことがきっかけとなり、今を楽しく過ごせていると感じています。異国の地で奮闘している娘たちを本当に尊敬します。
以前、とある場所でお会いした方が「海外に来て良かったと思うのは、息子のことを尊敬できるようになったこと」とおっしゃっていました。
日本で暮らしていたら、我が子を尊敬するなんてなかなかないですよね。

日本を離れ、海外転勤する事やインターに通う事を決めて「本当に良かったのだろうか」と考え込んでしまう日もありましたが、娘たちだけではなく家族みんなで貴重な体験をたくさんできている今、来て良かったなと思えています。
今後は帰国した際の中学編入や高校受験が待っていますしまだまだ悩みは尽きないと思いますが、引き続き海外での生活を楽しみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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