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【イギリス駐在】〜帰国子女受験・親のこだわり&娘の to do! その② ー夏休み後ー

再び、アンバサダーのKikoです。
前々回の投稿では受験校をこだわりから絞るところまでお話しました。
夏以降は受験対策はもちろん、一つ一つの学校に対して私が願書を準備すると同時に、娘自身も志望理由や面接対策について準備していきました。

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日本語対策

日本語の担当は私。塾に頼りたい気持ちもあったのですが、求められるレベル感はわかったので、私が娘と向き合おうと覚悟しました!
日本語嫌いへの道は、私が聞き上手でなかったことも原因かもしれないと反省もあったので。
伝えたい気持ちが空回りして、話すことが支離滅裂に…… でもそんな時、もっと聞く姿勢をもってあげるべきでした。

現地の中学受験後、日本語のサポート用にオンライン家庭教師をつけたのですが、宿題は嫌がってたものの、レッスン自体は何やら楽しげ。
娘に聞くと「先生は聞いてくれるから!」と。はい、胸に刺さりました……、苦笑。

願書の資料作成のためにも面接のためにも、まずは私が娘をよく知る必要がありました。すると、見えてなかった娘の側面を知ることができました。本人も一度も言葉や文字にしていないことは当然、話せないし書けません。

娘の伝えようとする気持ちを大切にしながら、一つ一つ棚卸し。そうやって彼女のロンドンでの歩みや成長を、一緒に再確認していきました。

言語の問題(バランスって!?)

私の知る限り、英語中心で学ぶコースには日本語力を丁寧に向上させるようなプログラムはないような……。
一定の国語力(受験のための国語や、日本の小学校の内容が問題なくカバー)があれば、中学の学習内容の国語を一般生と同じクラスで取る選択肢もあるのでしょうが、そこに達ない場合は、そのブランクのサポートは……。

今になって私が言えることですが、上記を踏まえた上で、それでも英語漬けの道をとるか(A)、いわゆる一般的な日本の学校で取り出しでの英語授業をとるか(B)、ご家庭の方針と本人の意志を是非きちんと話し合ってください。

言語への向き合い方と習慣というのは、ゆくゆくの社会生活と切り離せない問題かもしれません。
ただし娘が大人になる頃に、どんな社会が通常なのかは誰にも分からないし、未来の娘がどこで生活(日本なのかイギリスか)するか、どんな会社に務めるかも不明です。本人の日本人としての意識がどの程度なのかも……。

Aの場合、ストレスなく海外の居心地良いスタイルで過ごせる限られた安心の場所(学校)以外では、全てを日本の社会でやっていく力は育ちにくいと思います。
Bの場合、海外生活が長いと日本への適応には時間がかかり、本人も学校で苦しい時期があると思いますが、その時期をのり超えていくことにはきちんと意味があると思います。

Aでは英語は満足しても国語は不満。Bでは英語に不満がでるケースも。
ここでややこしいのが、言語に対する親子の温度差も(苦笑)。親の求めることと子どもの希望は必ずしも一致しませんよね。。。
Aにしたけど、ここまで英語漬けだとはと思う子もいたり、Bだと既に英語にそこまで熱意を持てなくなってきたり。

以前、とある学校の先生とメールのやり取りをした際、胸に響く言葉を返してくださいました。

「言語の問題は自主性とやる気で乗り越えていくかでその後が決まってくるように感じられます。」

沢山の生徒を見てきた先生という立場と、ご自身の経験も踏まえての言葉だと受け止めました。
つい親目線では学校に対する信頼性の尺度として、日本語にしろ英語にしろ、学校側のフォローやサポート体制に目がいきがちですが、体制があったところで‘自主性とやる気’がなければ結局なかなか身に付かないのかもしれません、英語も日本語も。あぁ、バランスとりながらの両言語って難しい。

どんな学びをしたいのか

つい嘆きを呟いてしまいましたが、気を取り直して!
学校の選択肢が増えてきたことは紛れもない事実です!
これは決断するには悩ましいことである一方で、とても喜ばしいこと。
学校毎にますますカラーが出てきて、偏差値に囚われない、その子らしい自由な学校選びができるといいな、とつくづく思います!

とある塾の先生が、受験の面接対策には『私は何者?』という視点をもつようにアドバイスしてくださいました。
娘は日本人です。受験期だけでなく、常にこの問いを掲げて、人生のどこかで日本人であることを彼女自身が自覚してくれる時がくることを願っています。

よく行った丸亀製麺!味覚は完全日本人(笑)

『英語が話せる日本人』への道。これは彼女がずっと掲げていく永遠のテーマになりそうです。いつか『私は何者?』の答えを自身で出してくれることを信じています。

行きたい学校!

上記もまた、とある塾の先生からいただいた言葉です。

志望校選びは難しい。どうしても、一番行きたい気持ちが強い本命とその他の学校がでてきます。
受験期直前に、私が前後の入試日を確認していた時、英語だけで受けられる学校を見つけました。本命に近い日程だったことから加えようとした時に、

「うん。日程が近いのはわかるけど、その学校のことを何も知らないわけでしょう。万一残念な結果になった時の子どもの気持ちを考えましょう。行きたいと思える学校を受験してください。」

グサリ。危うくブレるところでした。ここはブレずに!!
この体験から、良い意味で、娘は大切な本番を一つずつ積み重ねて本命に臨むことができたと思います。

説明会や見学、問い合わせなどで関わった学校関係者の方々との出会いは、何一つ無駄なことはなく、有意義そのものでした。こうして私の心にグサリぐさりと戒めの言葉が今も突き刺さっていますし(笑)。

受験後のハッピーな中学校生活を思い描きながら、その子に何が合っているのか、親としてどんな応援ができるのか、今のうちにできることは何なのか。親子で対話を重ね、学校を知ること!
大切なお子さんの幸せのために、EDUBALアンバサダー一同、応援しています!