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私立と公立、どちらを選ぶ?わが家の高校選び

こんにちは、EDUBALアンバサダーのErinaです。帰国受験は同じ境遇の人が近くにいればいいですが、そうでなければ何から手をつけていいのかわかりませんよね。受験はまず学校を選ぶところから!わが家の学校選びはほんの一例ですが、少しでも参考になればいいなと思い今回書いてみます。

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帰国受験についての情報は入りにくい

まずひとことに学校選びといっても、学校を選ぶポイントもいろいろ。アクセスのよさ、進学実績やカリキュラム、校風、面倒見のよさ、入試科目・内容など。どれも学校によって異なりますし、どんな条件で選んでもいいのです。

一般受験の場合は中学校の先生と相談しながら、その子の内申や先生の持っている情報をもとに、どの学校が射程範囲になるかを一緒に考えていくことができます。ところが帰国子女の場合はそれが難しい。

日本にいると、学校の情報というのは学校や塾などを通して、外から自然と入ってくることが多く、またそういった情報は学校選びにはとても重要。しかし海外にいると、それが叶いません。わが家は、ミドルスクールを卒業してから帰国したい!という長女の強い希望があり、帰国したのは中3の夏。その間、海外にいながら学校情報を集めるのは至難の業でした。

ネットを駆使し、できる限りの情報を入手。オンライン学校説明会に参加したり、補習校の図書室にある学校便覧で調べたり、直接学校に電話やメールで問い合わせたり。でも本当に知りたい情報が入ったのは帰国してからだったので、そこからまた娘の志望順は大きく変わりました。

私立と公立と

帰国子女の受け入れ校についてネットなどで探してみると、圧倒的に私立の学校がたくさん出てきますが、公立ももちろん受け入れています。ただし、受け入れ実績やサポートの手厚さなどは学校によりさまざま。この点は私立も同じなので、学校に直接問い合わせるのがいいと思います。

それぞれのよさ

公立のよさって何でしょう?大きなメリットのひとつは、やはりコスト。私立の学校との差は大きく、授業料や施設費はもちろんのこと、制服代やその他学用品の購入などは私立より断然少ないコストで済みます。

また、中にはIB(国際バカロレア)コースなど、特色のある教育内容を展開している公立高校もあり、私立の学校で受けられるような教育を公立でも受けられる学校は、ある意味お得感があるとも言えます。

ちなみに私が娘と見学した公立高校は、自由な校風のところが多く、また自宅からも通いやすい距離。部活動も盛んで、公立の中でも充実したカリキュラムを展開していたので、私の中ではとてもポイントが高かったのです。

しかし!公立高校の先生方と直接お話をしてみると、

帰国子女入試でも、試験内容は一般入試と同レベル
・入学しても補習などの学習サポートが特別ない
・サポートがあっても、きめ細やかな指導が難しく本人の努力が必要

ということがわかりました。(注:すべての学校がそうとは限りません。)
こちらから質問すると、先生が丁寧に教えてくださいました。
公立に入ったあとも塾通いが必要になるとわかった時点で、娘の中では公立から私立志望へとシフト。部活動に通塾、さらには学校行事に日々の勉強などのすべてを両立させる大変さは、娘自身が帰国してからの半年間で体感していたので、それも当然かもしれません。

私立高校への進学

結果的に、娘は私立高校へ入学。楽しく充実した日々を送りながらも、小テストや提出物も多くて毎日忙しそうですが、部活動との両立は(いまのところ)できている様子。そこまで勉強が好きなタイプではないので、私立のようにグイグイ引っ張って指導してくれるところも、本人には合っていました。

幼い頃からまわりを観察しつつ、石橋を叩く超慎重派の娘。彼女はスタートだけ少しの伴走が必要ですが、もしも公立に進学して本人の自主性に100%任せていたら一体どうなっていたでしょう。そう考えると、どんな学校でもいいわけではなく、本人の性格や特長に合わせて探すことも大切なのだなと改めて思います。(入試が始まると、そんな思いも吹き飛んでしまうくらい慌てましたが。)

さいごに

学校選びは環境選びなので、何に重点を置くかは悩ましいところ。公立高校を選ぶ場合は、たとえ他の私立高校から合格をもらっていても、公立に必ず進学しなければならないので、どの学校も「入学する前提」で選んでいく必要があります。そして、当然ですが実際に行けるのはその中のひとつだけ。

・自分なりの学校を選ぶポイントを早めに見極める
・情報源はひとつに頼らず多方面から
・実際に学校に足を運んで先生とお話する(肌感がなにより大事!)

わが家はこれらのことを心がけて、学校探しをしていました。子どもがのびのびと過ごせる環境さがし、抜かりなく備えたいものですね。