体位性頻脈症候群(POTs)に適した運動の仕方~ Children’s Hospital of Philadelphia のInstructions for POTSより
体位性頻脈症候群をもつ人たちは長い運動をするのは困難です。
すぐに脈があがり、辛くなるので。
それでも改善のためには運動が必要と言われてしまう。
ではどんな運動が海外では提唱されているのか、運動の種類・時間・方法について海外のサイトから引用してみようと思います。
Children’s Hospital of PhiladelphiaのInstructions for POTS ; Exercise Program
まずはChildren’s Hospital of Philadelphia
のInstructions for POTS ; Exercise Programから。
こちらは子ども向けの病院ですが、POTSの運動プログラムをHPに載せていらっしゃいます。https://www.chop.edu/
*Months 1-4
you should only exercise in a horizontal position, here are examples:
oRecumbent biking
oRowing Ergometer
oSwimming laps or kicking laps with a kickboard
*Month 4 you can begin to use the upright bike if it is available
*Month 5 is when you can begin further upright training (elliptical or treadmill)
簡単に訳すと
☆1-4ヶ月目
水平状態を保ったエクセサイズのみ。
例えば
-リカンベントバイク
-ローイングエルゴメーター
-自由に泳いだり キックボードを使って泳ぐ
☆4ヶ月目 立位での自転車こぎを始める
☆5ヶ月目 更に立位でのトレーニングを始める
(エリプティカル・マシンやトレッドミル)
と段階を追って 水平状態から立位への運動強度を上げて
行くように指導されています。
これは注意書きにどの段階から始めるのかなどは医師との
相談の上でとかかれていますので、あくまで参考程度に。
運動器具について
私はジムなどにほとんど通ったことがないので、
聞き慣れない言葉がいっぱいでした。
上記のサイトで紹介されているのは
○リカンベントバイク
○ローイングエルゴメーター
○エリプティカルマシーン
リカンベントバイク
リカンベントバイトは完全に立位ではなく、座席に座った形で
漕ぐことができるバイク。確かに疲れにくそうです。
海外だとこれに机がついたものもあるんですよ。
これ結構良さそうな気がします。日本でも売ってないのかな?
ジムには大体リカンベントバイク自体はおいてあるので、ジムに行くのが現実的かもしれません。
このコロナ禍のご時世なので、それもどう折り合いをつけるか悩ましいところではありますけれど。
ローイングエルゴメーター
これは英語の通り、「漕ぐ」マシーン。ボート競技の水上での動きを再現しています。
家がかなり大きくないと自宅に置くのは無理そう…
エリプティカルマシーン
立った状態で腕と脚を同時に動かして運動するマシーン。
腕も下半身も同時に強化でき、他のものよりも省スペースなのですが、立位なので運動をしばらく続けて、立っていても大丈夫になってから使用を進められるものです。
これらの運動器具がChildren’s Hospital of Philadelphiaでは勧められています。
実際私の子どももこのカリキュラムに沿って、ジムでの運動を増やした結果、通院は必要ない状態まで回復しました。
原文ではもっと詳しく書いてありますので、ご興味がある方は原文をぜひ。
https://www.dysautonomiainternational.org/pdf/CHOP_Modified_Dallas_POTS_Exercise_Program.pdf