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親子国内留学ー5月の気づき(生活編)
2022年4月から、母娘の2人で国内留学を実践している私たちの記録。
40代になって、初めての田舎暮らし。
田舎にきて2ヶ月が過ぎ、想像とは少し違うことに気づき始めた。
田舎や地方移住は、なんとなく『ナチュラル』で『健康』になイメージが強かったが、必ずしもそうではないんだなぁと。
というか、都会よりも不健康で地球にやさしくないことも沢山あるようだ。
例えば
自治体のリサイクルの分別が大雑把で、新聞紙の再利用もなく燃えるゴミで捨てる現状には非常に驚いた。
「農薬フェア」と謳って、地元の人は除草剤でも農薬でもガンガン使う姿勢。
自販機が沢山あるのにゴミ捨てが一緒に設置されておらず、ぽい捨ても多い。
高単価の都会へ地元の産物が売られ、地元では地産地消につながるものが想像以上に手に入らない。冷凍品や海外からの輸入品も多く並び、これほどの自然の恵みがありながらも新鮮で地場のものが手に入らない矛盾を感じた。
もちろん自己消費のために野菜を育てている人も多い。そして自分たちの食べる野菜には薬をつかっていない様子。出荷するものは大量生産の効率重視で、安全は二の次という悲しい資本主義の現実を目の当たりにする。
午前中のスーパーに行くと、買い物しているのは高齢者だけ。田舎にいても結局ライフスタイルは都会と同じで、共働きで慌ただしい毎日を送っている家庭が学校をみてもほとんどだ。
もちろん自然環境としては紛れもない田舎である。
美しい海があり、多様性に恵まれた豊かな山があり、鳥のさえずりに包まれている。人口密度も圧倒的に低い。渋滞なんてありえない。
最高の環境がある。
でも、そこが自分にとって、もしくはグローバル標準で見たときに最高の環境であるかどうかは、まさしそこに暮らす人たちの「意識」「知識」によって大きく左右されることが身を以てよくわかった。
田舎ならどこでもいいわけではなかった。自然環境のみならず、住環境として「魅力的な田舎」を自分が求めていること、何を自分が重視しているのかに気づける有益な5月だった。