【小五と読書】あなたは、どんな女性になりたい?
高校生の頃、新刊があれば買い、そして擦り切れるほど読んだ江國香織氏。塾の講師時代には、生徒さんから、卒業に際して彼女の本を頂いたりもしました。
いつからか、以前ほどその世界観に入り込めなくなって、もう全く手に取らなくなっていたのですが、「娘はどんな反応をするかな?」とこちらを渡してみました。
野生の生きている雪だるまが、過疎と思われる地域で、隣人の女性や近くの小学校に通う子どもと付かず離れず暮らす、いかにも彼女らしい作品でした。
例えば、彼女の作品に出てくる女性たちは、年齢にかかわらず
・ませた言葉遣い
・自立した思考
・独立した美意識
・計算や禁欲的なことは苦手
なことが多いですよね。
ページを進めるにつれ、以前は、私も「大人の自立した女性に憧れる少女」で、江國さんの書かれる女性に憧れていたのだし、でも、もうそうじゃなくなって、きっと読まなくなったんだなぁと。
長女も面白く読んだようですが、雪子ちゃんの記憶のあり方の非論理性と、2×2ができない思考がよくわからなかったみたいで、きっと現時点で、彼女の憧れる女性像とは違うんだろうな、とおもうと興味深かったです^^
暴力性:⭐︎⭐︎⭐︎(なし)
性的描写:⭐︎⭐︎⭐︎(なし)
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