【小五と読む本】 検閲はそろそろ限界に
丁寧な暮らしをする温かな家庭で、買い食いも許されたことがないお嬢さんと、16歳でママになったキャバ嬢の娘で、コンビニ飯で育った金髪ガール、その名も「大穴(ダイアナ)」とが、本好きを接点に親友になった小学生〜大人になるまでの物語。
「社会的に備えている」人と、そうじゃない人がいて、それぞれの人の矜持が温かく描かれているのが、柚木氏らしい作品でした。
ただ、帯の「学生時代に読みたかった本」というフレーズと、彼女の作品を読んだことがあったので、私が読む前に娘が読んじゃったのですが、後から私が読むと、強姦にあい、それを正当化するためにその相手と付き合うエピソードが出てきて。
生理が来る前の女の子にそう言う描写って、まだ早いのかな‥と思ったりするのですが、もう真綿に包んで育てる時期は過ぎたのかな。
大切に大切に悪いものから遠ざけられて育つ女の子と、お嬢様学校に本当は行きたかったのに地元の荒れた中学に通わされる女の子の人生が目の前に繰り広げられるがゆえに、そして、そのどちらもが順風満帆には行かないがゆえに、
育児って、本当に正解がない、と
親としても考えさせられる本でした。
⬇️これも読んだのだけれど、断片的に印象的なシーンが残っているのに、最後どうなったかが全然思い出せない…
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