名建築は、香港にも
それまであまり気に留めていませんでしたが、香港に来てから、思いがけない本で香港の話が出てくると、つい嬉しくなってしまいます。
カズオイシグロ、開口健、この前読んだ本でも香港が一瞬舞台になっていて…って、どの本だったか忘れてしまったのですが(いつもこんな感じですみません)、
本から香港の匂いが鼻先をかすめるような経験ができるようになったのは、香港に住んでいて心楽しいことの一つであることは間違いありません。
こちらも、関西国際空港で始まり、いきなり香港の建物が回ってきて、思わず手に取ってしまった本。
いろいろな文化が入り乱れる国際都市であり、地震がなく、また風水など独自の建築観があるので、実際、香港の建築は見応えがあります。
一つ一つの建物のエピソードが短く、もう少し掘り下げて欲しいなと思いましたが、さらっと読める本です。
ちなみに、建築家の書く本で一番繰り返し読んだのは、こちらかもしれません。
旅をされたことのある方なら、ホテル着いて、ほっと一息入れれば「もう疲れた〜、寝る!」となる気持ちに覚えがあると思いますが、この筆者はおもむろにメジャーを取り出し、間取り図を描かないと眠れないという大変やっかいな病。
書き起こすからこそわかる工夫を読み解く様子は、ちょっとした中毒性があります。
よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!