工事関係者一覧(村人)
いらっしゃいませ!
我が家に代々伝わってきた江戸時代の普請帳の中身を、令和の事務員がエクセルで紐解く話。第12話目(全15話)です。■初めから読む
江戸時代の建て替え。村人たちの工事スケジュールが判明しました。
今回は、関係者のリストを作成したいと思います。
エクセルで一覧にしてみる(`・ω・´)ゞ
十月廿六日阿し谷木出
一 郡兵へ 幸助 杢兵へ
一 五市 伝兵へ 和七
一 兵三郎 兵兵へ 与吉
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この調子で、ずらずら続くのですが、A4サイズに換算すると約3ページ分あります。実際のサイズ(半紙の半分)ですと、12ページあります。
エクセルに入力した結果が、下記の表です。
京都銀行か!?
というくらい、ながーーーーーーーーーーーーーいリストになりました(←関西ローカルです)。
表の右端に「延べ(全日)」「延べ(作業日)」とありますが、ここにはCountif関数で、同じ名前の人が何回登場したか回数を入れています。
「延べ(全日)」は、全作業日を通しての合計出勤日数です。
せっかくなので、感謝の気持ちをこめてランキングにしたいと思います。
登場が多かった人ランキング
第1位 為蔵さん💛
ナント14回!
合力人夫、あなより、くみ立、吉祥日おこし日(上棟式?)、ふきじ(葺茅)でご活躍いただきました。
ありがとうございました!
第2位 茂七さん💛
13回のご出勤。
たけの木出し、くみ立、吉祥日おこし日(上棟式?)、ふきじ(葺茅)でご活躍いただきました!
ありがとうございました!
第3位 五市さん💛
11回のご出勤でした。
おかげさまで素敵な家が建ちました。
ありがとうございました。
ちなみに、フィルターをかけると、12回ご出勤で「弐人さん」が出てくるのですが、「田ふちの弐人さん」、「田尻の弐人さん」、「どこの人か分からない弐人さん」を合計して12回だったので、残念ながらランキングに入りませんでした。
弐人さんたちも、ありがとうございました(*'ω'*)
微妙に人数が合わない
普請帳には、二月十四日の「上棟おこし日」と、二月十五日の「ふきじ(葺茅)」で、人数の合計が記載されています。
名前の数を数えると、二月十五日の「ふきじ(葺茅)」は「〆九十一人」と記載通りであっているのですが、二月十四日の「吉祥日おこし日(上棟式?)」は「〆百三拾六人」と記載され、2名合いません。
さらに、よーーーーーーーーく見ると、勘四郎さんや十兵衛さんは、同じ日に2~4回名前が記載されています。弐人さんたちのように同名が何人かいたか、集まった人の数が多すぎて、誰を書いたか分からなくなっていたのかもしれません。きっと長い工事で疲れも出ていたのでしょう( ;∀;)
さて、村人たちのリストが完成したところで、次は大工さんと村人たちのスケジュールをシンクロさせてみようと思います。