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夏は銭湯

夏は銭湯。
BSにて早大河いたせし後、夜風吹きたるを湯に行くこそよけれ。

というわけで、久しぶりに市川市の銭湯、柳湯に行く。
こちらの銭湯絵は西伊豆から見た富士山。

ちなみに。

銭湯によっては男湯にしか富士山が描いてない所がある。
女湯ではその前景しか見えなかったりするのだ。

女が富士山を見るなんて贅沢だ!
と言わんばかり。
ちょっと悲しい。

だが、柳湯は違うのだ。

男湯にも女湯にも富士山がある!
ふたつの富士山!!

ウソです。
ごめんなさい。

でも柳湯では、男も女も富士山が見られるのだ!
何故ならば、日替わりで男女入れ替えになるのだ。

あいにく今日の女湯は富士山が見えない側だった。
でも明日なら見える側が女湯である。

男女平等……心地よい銭湯である。

その銭湯絵が、よく見れば隅の方が湿気で傷んでいる。
ここも古くなったなあ……と思ってから気がついた。

違う!
またも、ごめんなさい。

私の目が良くなったのだ。
以前は近眼で眼鏡を外して風呂に入っていた。
細かいところなど見えなかったのだ。

白内障手術をしてから格段に視力が上がった。
だからあちこち細かい部分も見えるようになったのだ。

たぶん銭湯絵も以前とそう変わらないはずである。

って、いや待て!?

じゃあ私は手術後ずっとこの銭湯には来てなかったのか?
三月に手術してから八月まで来なかったのか。
手術後うかれて温泉には出歩いていたくせに。

地元の銭湯には行っていなかった。
何て不人情な……。
ああ……またも、ごめんなさい。

そしてまた今更気がつく。
男湯と女湯は少し設えが違う。
今日の男湯には歩き湯みたいなのがある。

今日の女湯には薬湯がある。
この薬湯の湯船が底からお湯が出ているのだ。
それは前から知っていたけどれど。

今日、翻然と悟ったのだ!

これは足元湧出温泉を模しているのではないか!

以前、鉛温泉で初めて体験したと感動していたけれど。

地元の銭湯にもあったのだ。

足元湧出温泉!のようなもの。

というわけで。
久しぶりに入った地元の銭湯で新たな発見をするのだった。
(というか、今更気づいた事実ではある)

帰りは風が強かった。
台風10号が近づいているらしい。

どうか進路がそれますように。

どっとはらい。

※追記
私がつたない言葉で力説した柳湯の全貌は、ここに全て書いてありました。
またも、ごめんなさいね。





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