【温泉に来た】鹿教湯温泉の巻
冒頭写真は屋根のある五台橋から文殊堂までの道を彩る氷のランプシェード。
〝氷灯ろう夢祈願〟というイベントらしい。
中には蝋燭が灯っている、電球と違って火が揺らめくのがいいね。
夕方地元の方が一つずつ火を灯してらした。
というわけで。
5/15(水)10:33発はくたか559号にて上田駅に12時少し前に到着。
食べログて調べた店へ昼食に急ぐ!
上田には名画座が生きている!
とか写真を撮っている場合ではない。
鹿教湯温泉行きのバスは上田駅13:12発。
行って食べて帰ってぎりぎりの時間。
商店街にある店〝檸檬〟に無事到着。
人員不足につきメニューはあんかけ焼きそばのみとのこと。
そして混んでいる。
ランチタイムの人気店だもの。
でも店内はまったりしていて店員さんの接客も親切丁寧。
それだけでいい店と知れる。
いいや、バス逃しても。
3時間後のバスに乗ればいいんだし……ゆっくりいただこう。
と思いながらも目の前にあんかけ焼きそばが供されれば、飲むように食べる私である。
優しいお味で丁寧なあんかけ焼きそばでした。
もっとゆっくり食べたかった。
そして競歩のように駅に戻り、バスに間に合うのだった。
バスに乗っているうちに思い出す。
あれ?
ここ前に通った。
そう、鹿教湯温泉は霊泉寺温泉のさらに山奥にある。
そうだったそうだった。
一昨年前の夏に通った道だ。
鉄道駅の名を冠したバス停が二つもあるのに、その鉄道自体が廃線になってて駅舎のみがバスの待合室みたく残ってる。
でもその周囲は小さな町として生きている。
調べてみた。
丸子駅前(上田丸子電鉄丸子線)は廃線。
大屋駅(しなの鉄道)は……あ、まだ生きてた。ゴメン。
地元の人はもうこの一日二本のバスに乗るか自家用車しか移動手段がない。
何だか切ない路線なんだよ。
って旅人が勝手に寂しがるのも失礼だけど。
ちょうどツイッター(X)で、
「車がなきゃ移動できないなんて甘えだ!自転車やバスに乗って移動すればいい!」
という無知蒙昧な輩の暴言が炎上していたので、しみじみ考え込んでしまうのだった。
(ちなみにその輩は東京都中央区の生まれ育ちらしい。田舎の生活全然知らないのね)
さて。
霊泉寺温泉よりもっと奥地の鹿教湯温泉は、案外に栄えているのだった。
平日の事ゆえ人通りはないが、温泉宿が沢山あって今夜のお宿がわからない。
作業をしている方にお宿への道を尋ねる。とても丁寧に教えてくださった。
いい街である。
後で考えたらあの方は〝氷灯ろう夢祈願〟の氷のランプシェードの保全をしていたのだね。
お疲れ様でございます。
教わった道を歩いているとケーキ屋があったので即入ってしまう。
雪や霰が舞う寒い天気なんだもの。アップルパイをイートインでいただく。
温めたアップルパイ!!
と期待していたら冷たいままだった。
いやパイ皮サクサクでおいしかったですよ。
いつもお宿に着く頃には忘れてるんだけど。
私がここに決めた理由って何なんだろう?
お一人様OK、朝食のみプランは絶対なんだけど。
着いてみると何故ここ!?といつも思う。
というのも、ここは鹿教湯温泉バス停より鹿教湯橋バス停で降りた方が近かったのだ。
町外れじゃん。
何でここに決めた?
謎である。
いや、ご主人は親切だし掃除の行き届いたいいお宿だけど。
昭和の香りがぷんぷんするのは否めない。
ともあれ。一息ついたら外湯に出動!
町・高梨共同浴場は天龍寺の隣にある。
旅人は200円を払ってお邪魔する。
脱衣所がちゃんとある。
湯殿にはカランも三つほどある。ただいずれも水だけ。
というのも四角い湯船のお湯がかなり熱い。地元マダムが三人ほど入ってらしたが、皆マイたらいを持参している。
そこに水を溜めて、湯船の熱いお湯を入れて薄めて掛け湯にしているのだね。
な〜るほど!!
私は湯船のお湯をケロリン桶に汲んで水で薄めて掛け湯にする。
そんなに熱いのに湯船にはふつうに入れるのが不思議だ。
無色透明無味無臭。
少〜しトロミがある気もする。
泉質は単純泉とのこと。
続いて文殊の湯に向かう。
そしてお宿に戻る。
外は寒いけど暖房はかなり効いている。
喉をやられそうなのでマスクを付けて眠りに就く。
起きたらマスクを引きむしっていた。
意味ないじゃ〜ん!
そして朝湯をキメる。
こちらの泉温は47.1℃だそうです。
さて、朝食後また入って帰ろうかね。
朝食のお手本のような朝食でした。
お味噌汁が美味しかった。
どっとはらい。