国語力って、なんだ??
意味を明確に説明できない、単語や熟語(ことば)を見かけたとき、私は辞書を引きます。
さっそく、「国語力」を調べてみました。
すると…、『新明解国語辞典 第八版』『精選版 日本国語大辞典』『三省堂国語辞典 第八版』の3つの国語辞典では、「国語力」という単語での登録はなく、意味が説明されていないことが判明しました。
「国語力」の定義が辞書に掲載されてないとは……。
この時点で、かなり驚愕です。
一応、「国語」について、確認することにしました。各辞典による、「国語」の説明は以下の通りです。
「国語」が何を示しているのかは明確になりつつも、やはり「国語力」が分からないのは、変わらず……。
この時点で深夜1時半。図書館などで調べられる時間でもないので、取りいそいでは、インターネットという魑魅魍魎な情報もある、情報の海の中へと、その意味を探すことに…。
ただ、むやみに「国語力」と検索しても、正しい情報は掴めません。そこで、『日本語シソーラス 類語検索辞典 第2版』のなかで見つけた例文の中にあった、
上記の表現を検索することに。「祖国とは国語だ」という表現を扱っているブログや解説が引っかかれば、国語力について検討しているのではないか?
という目論見です。
調べてみると、この言葉は、ルーマニア人の思想家、エミール・シオランの言葉あることが判明。そのブログでは「国語力」ではなく「日本語」について語られていました。
On n’habite pas un pays, on habite une langue. Une patrie, c’est cela et rien d’autre.
(国に住むのではなく、言語に住むのです。祖国とはそれだけであり、他の何物でもありません [AI翻訳] )
そこで出会ったのが、以下の「日本語」の定義です。
なるほど。情報伝達の道具以上の存在、そして、文化、伝統、情緒などの大部分が凝縮されているものが「日本語」。
今度は、ブログで紹介されていた『祖国とは国語』(藤原正彦著、新潮社)を読んでみることに。
時間は午前2時。
こんな時、Kindleって、便利だよねー。でも、夜更かし製造機なような気もする…。
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