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大雨で被害に遭った人は、自然を侮っている。
台風2号の接近と梅雨前線による大雨で、東海道新幹線 東京ー新大阪間では終日運転が見合わせられ、翌日も午前中まで見合わせるなど、各地で混乱が続いた6月2日。
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茨城県取手市双葉地区の住宅街での浸水。
何気にこのニュースを見てましたが、僕はなぜこんなことが起きるのか、深く追求してみようと思いました。
取手市の[利根川洪水ハザードマップ]を見てみると、双葉地区は危険度は低いとされています。
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しかし、過去の実績に基づく【内水ハザードマップ】を見ると、双葉地区が過去に何度も浸水していたことが分かります。
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住民のインタビューで『40年ほど住んでいるという男性は「この地区は雨が降るたびに住宅が浸水してきたが、ここまでひどいのは初めてです。自宅の電気は止まり、プロパンガスのボンベも水に浮いてしまっています」』と言っています。
最初は、双葉地区で被害に遭われた方を可哀想と思ってましたが、深く調べてみてわかりました。
大雨で被害に遭った人は、自然を侮っている
と。
「過去に何度も大雨が降ったけど、今までは大丈夫だったから、今回も何とかなるだろう」という傲慢が見えてきます。
適切な避難を取らず、車を高台に移動させるという ことさえしない。
結局、消防の仕事を増やすことに繋がり、無駄に税金を使う…
双葉地区は、周囲長約25.5kmの大きな沼「牛久(うしく)沼」の隣に位置しています。牛久沼は3つの川の終着地点で、大雨が降ると牛久沼に溜まることは容易に予想できます。
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3.11を思い出してみてください。
東日本大震災で亡くなった1万5900人の方のうち、90%以上が溺死だったことを覚えてますか?
1995年の阪神・淡路大震災では、死因の70%以上が建物の倒壊等に伴う窒息・圧死によるものでした。
地震=建物倒壊による死、という想像を超えたのが3.11なのに、もう他人事になっている
のです。
教訓が生かされていない。
時間と共に忘れ去られている。
これはまさに、亡くなった方々への敬意を欠いているとも言えます。
情報の洪水に立ち向かう。
Twitterを開けば、コロナやマスクについての様々な情報が飛び交いますが、これら情報に一喜一憂するのではなく、出来る限り自分の目で確認することが重要です。
特に現在ではディープフェイクが個人でも作成できる時代です。情報を数秒で消費するのではなく、真偽を自身で確認することがより重要となるのではないでしょうか。
この投稿が少しでも皆さんの災害に対する意識を高め、自然災害への備えに役立つことを願っています。
あなたの地区のハザードマップは把握していますか?
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