冬季の振り返り
前回の記事に書きましたとおり、エディブルヤードにも春がやってきました。では、我々がこれまでに蒔いたり植えたりしたものたちはどうなっているでしょうか。
うわっ、これは言われないと素人目にはどれも「菜の花」にしか見えない!アブラナ科アブラナ属のファミリーがあちこちで咲いています。エディブルヤード始める前は、これらの野菜が同じファミリーだったとは知りませんでしたが、こうなると一目瞭然です。
そして、冒頭の写真の通り、ハチなどの小さな虫がブンブン飛び回り始めました。花が咲くのとタイミングを合わせて、それに群がる虫が出てくる、というタイムリーさにも驚きますが、ハチが飛び回っているということは、これらのファミリーが互いに交雑してしまうということ。このままタネができると、来年には色々混ざったのが生えてくるのかも。それはそれで楽しみです。(農家ではないので気楽なものです。)
秋から冬にかけては、果樹苗も色々植えました。それらは冬の間はただの棒きれみたいで、「本当にこれ生きてるの?」と不安になりましたが、その殆どは芽吹き始めています。
↑これはユスラウメ。バラ科サクラ属なので、サクラに似ていますね。
↑こちらはプラムです。バラ科スモモ属。ウメの仲間ですね。
ブルーベリーも新芽が出てきました。ほかにも、アンズ、フェイジョア、ポポー、ブドウ、ライム、レモン、キンカン、イチジク、サンショウといった苗が植わっていますが、ブドウ、イチジクなどは新芽が出ておらず心配です。ローレルは冬の間に枯れてしまったようです。(涙)
本来は、冬の間にも色々な野菜を収穫できないといけなかったのですが、結果的にほとんど収穫はありませんでした。今から振り返ってみると、幾つかの理由が考えられます。
1つ目は、圧倒的にタネ蒔きが足りなかったということ。飲み会1,2回分くらいしか蒔かなかったのですが、すでに雑草が豊かに生い茂っているエディブルヤードにおいてはおそらく1万分の1にも満たない数でしかなかったことでしょう。
2つ目は、蒔く時期を間違えたのではないかということ。前々回はインゲン豆が残念なことになったと書きましたが、秋はとても短いので、夏の暑さが和らいだなと思ったら直ちに蒔くべきだったのでは、と思います。
これはタマネギですが、苗を植えたときからほとんど大きくなっていません。植えるのが遅すぎたのではないかと思っています。
そして3つ目は、
ブロッコリが...
ハクサイが...
そう、何者かに食べられてしまったのです。私は週に1回エディブルヤードに通っているのですが、冬のある週に行ったら葉物類が壊滅的に食べられてしまっていました。なぜ突然に?
大学キャンパスにはネコがたくさん住んでいますし、ハクビシンもいるらしい。タヌキもいるんじゃないかという噂も。それらのいずれかがたまたま通りかかって見つけてしまったのでしょうか。ムクドリじゃないかという意見もあるのですが、それだったらもっと早く見つかっていたんじゃないかなと思ったり。
こういうことがあると、普通なら柵を立てよう、網を被せよう、という発想になるのですが、協生農法は動物も含めた協生がモットーですからね。動物が昆虫を食べたり、糞を落としたりするのも生態系に必要なはず。今はまだ野菜の量が少なかったり、果樹が茂っていなかったりするからこういうことになるわけであって、もっともっと環境を複雑にして、多種多様な有用植物(食べられたり利用できる植物)を大量に茂らせないといけません。
それでも前述のように数少ない残った者たちが菜の花を咲かせていますし、暖かくなって勢いを取り戻した者たちもいます。
↑これはエンダイブ。
↑これは(見分けにくいですが)イタリアンパセリ。
↑ミツバ。
↑アップルミント。
ほかにもフリルレタスや小ネギなども元気を取り戻してきました。これらはほとんどが苗で植えたものなので、秋のタネ蒔きが成功しているのはコマツナくらいかな、という感じです。
これを踏まえて、春のタネ蒔きもがんばりましょう!
(フジムー)
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