拙筆📖１：『人間拒絶反応』

　選りにも選って、同級生の中で1番嫌いな人間に、20年以上にも渡って、執拗に付き纏われている。毎日の声掛けにはいい加減、嫌悪感を催している。自分自身でも相手へ抱く殺意をよく実行せずに、耐えていると思ってしまう。
　付き纏う側にとっては、その行為に対して何も感覚が生じないから良いのかもしれないけれど、それを強制される側は逃げ場がなく、ただ耐えるしかない。
　生理的な拒否反応がどれだけ気持ちの悪いものか、この人間には伝わらないのだろう。この人の声を聞かされるだけでも、生理的な拒絶反応が起こる。生理反応だから、意思の力では制御できない。聞かされる声に身体が馴染むこともなく、それによって引き起こされる身体感覚の乱れは、私の思考を停止させる。
　何故このような事態を招いてしまったのだろう？全てのキッカケは塾講師採用である。大学への進学時にもその前兆は周辺で生じていた。

　義務教育という集団構成員の平等を謳う教育こそが、この事象を引き起こしいるのではないだろうか？同じ人間を再生産し続けるこの制度こそが、この事態を招いている本質的な原因ではないだろうか？全ての人間が同じ鋳型に嵌められ、同一の価値観を所持するように強制されるこの制度こそが、この人間の行動原理ではないだろうか？

　私はあなたの犯罪者のような生き方は絶対に承認しない。