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これからベンチャーCTOになるあなたへ

今回は私自身の失敗談を踏まえ、私が思う「これから創業して浅いベンチャーのCTOになるあなたへ」これはしないほうが良いよという3点を紹介します。

ナウい技術は使わない

気になるナウい技術の導入は後回しにすべきです。創業して間もない場合は、とにかくまずは顧客へ価値を提供できる最小限のシステムを開発しましょう。新しい技術を使いたくなりますが、学習コストや思わぬバグや不具合に見舞われて、本来行うべきことに手が回らなくなります。もちろん既に経験があり、不具合が起きても対処できるノウハウがあるのであれば問題ないです。
ベンチャーなのに古い技術を毛嫌いしたり、イケてない技術を使うのはカッコ悪いと思うかもしれませんが、顧客からすると裏で何が動いていようが知ったことではありません。サービスを使う価値があれば良いんです。
古くても使い慣れていて、安定している技術を用いて素早く価値を提供しましょう。
ナウい技術を使うのは、サービスが順調に売れて会社が成長し、開発体制が整った後で十分でしょう。

日本語を話せないエンジニアを採用しない

英語でコミュニケーションが取れないのに日本語を話せないエンジニアの採用はしないほうが賢明です。英語ペラペラであれば、どんどん採用して良いでしょう。海外には優秀なエンジニアがたくさんいますし、日本のエンジニアより単価が安いエンジニアも多いです。ただ、あなたと海外エンジニアはコミュニケーション取れても、他のエンジニアがコミュニケーション取れない場合、そこがネックになって開発がうまく進まないようになる可能性もあるのでお気をつけて。。
日本語を話せないエンジニアがメンバーにいると発生することが、日本語の仕様書を英語に変換することです。また、自分たちのビジョンやミッション、プロダクトの強み、ターゲットとしている客層等に関しても英語に変換して伝える必要があります。
また、細かなニュアンスを伝える必要が出た時に本当に伝わっているのかわかりません。
私自身、メンバーの半数近くが英語話者になったことがあるのですが、コミュニケーションだけで1日の大半を使っていました。
また、1 on 1ができないため、どのようなことに困っているのかを聞き取ることもできません。文章でもある程度聞き出すことはできますが、文章にするほどでもないかなと思ってためらうこともあるでしょう。

担当領域=開発はダメ

CTOだから自分の担当は技術・開発に関してだけだと考えることはやめましょう。CTOも自社のフロントとして、顧客と対話、要件定義を行いしましょう。(と言っても、創業して浅いベンチャーの場合、猫の手も借りたいぐらい人手が足りないのでCTOが自ら営業的な動きをせざるを得なくなるかと思います。)
CTOが自ら営業的な動きをすることは、toBのサービスを提供する場合は特に重要です。自分たちが思っているより顧客がサービスに対して重要視している部分が異なることは大いにあります。(多くあるのは事業部間の連携やアクセス制限ができるのか等)
また、実際の声を聞くとやるべきことが整理されますし、顧客の要望に応えた機能をリリースして感謝の言葉をもらえたらモチベーション向上になるでしょう。

最後に

今回は私の失敗談も踏まえて、これからベンチャーCTOになるあなたへやらないほうが良いことを挙げました。創業まもないベンチャーに必要なことは、顧客にどれだけ早くサービスを提供しフィードバックをもらうサイクルを構築できるかです。その点を頭においておけば良いかと思います。
CTOは技術部門のトップということもあり、プレッシャーや孤独感を感じることもあると思います。一人で抱え込まずに知り合いのCTOや開発マネージャー職の方に相談すると良いと思います。
少しでも参考になれば幸いです。

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