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今日はビールを大学でお勉強

いつもありがとうございます。

盟友であるエイカワくんのお誘いで
ビールのお勉強に某大学へ行ってきました。

京都で新進気鋭のビール屋『夢詠ミ』を営む
エイカワくんは、エデン特急と同じく現在休業中。
お休みの間でも熱心に勉強に勤しむところに便乗し、
わたくしも甘い汁だけ吸わせてもらったカタチです。

それにしても今回はお題がマニアックで「精麦」。

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京都・亀岡の静かな田舎町にある大学で働く
センセイの研究を拝見させていただくため、
レンタカーで現地へ向かいます。

センセイが前置きとして、こう熱く語ります。
「今はまるでホップがビールの原料として話題の中心に
なることがありますが、あくまでビールは麦のお酒です」

今はどのホップを使って香りづけをしているか、
苦味付けをしているかということが、
ビール好きの皆さんの話題の中心になったりします。

麦芽についてはまるで灯台足下暗しな状況で、
話題にすらのぼることも少ないのです。

そもそも麦芽って何ですか?

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大麦を水に浸して、発芽させ、糖と酵素を多くすること。
そして、その後乾燥させ、熱風をあてたりローストすることで、
麦芽に色がついて、ほろ苦くなったり、カラメル風味が出たり。

実際に扱うにはこんなざっくりなことではなく、
水に浸せばカビ毒が発生する可能性もありますし、
二酸化炭素が生まれるので、表面以外の麦が
発芽不良を起こすことだってあります。

さらに、そもそもクラフトビールの醸造所は
麦芽の99%近くを輸入に頼っています。


過去の歴史を振り返れば、
日本の大麦の契約栽培は亀岡で最初に行われたと言われ、
ゴールデンメロンという種類の麦を育てて
当時(1800年代)のビールに使われていました。

地産地消的な、ローカルなビールを演出する際に、
地元産の果物を使ったビールなんかは多いのですが、
長い目で見れば、本当に食の地産化は
クラフトモルト(その土地で育てた麦)を使うことじゃないかと
そのセンセイは推しているのです。

しかし障壁は多く、まずは日本で育てる麦は
海外からの輸入モルトより割高になること。
また「精麦」の機械がン千万円すること。
ここを解決しなければ、多くの醸造所に使って
もらえる材料にならないとおっしゃっておいででした。

アメリカではすでに麦芽の地産率を缶やパッケージに示して
(クラフトモルトサーティファイドシール=使用率10%以上)
製品を差別化していたり、
「クラフト・モルトスターズ・ギルド」に64社参加して
モルト品評会も開催するなど、先進的な動きはあります。

※地元産麦を持ち込んで、キリンビールの福岡工場で製麦してもらうことはできるとのこと。ピルスナーモルトのみ。
※また栃木の「ろまんちっく村ブルワリー」も精麦器を独自で持っているとのこと。

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このようなことをスライドを用いて90分の講義を聞いた後、
実際に精麦器や、麦芽が発芽しているところ、
根の部分を取り去る工程などを見学させていただき、
大学でのお勉強は終了となりました。

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久し振りに大学に勉強しに来た感じで、
ちょっと脳みそに汗をかいて疲れました(笑)。


そこからまたレンタカーに乗って、
亀岡から茨木へ移動。
1年前にオープンしたブリューパブ
「THREE TREE BREWERY」さんへ。

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京橋のビアパブで働き、北海道の醸造所で修行した
森くんが夫婦で営むエキチカ日常使いの
箱庭的な小ぶりなサイズ感がかわいいブリューパブです。
(醸造設備を有し、できたてのフレッシュなビールが
 その場で飲めるビアパブをブリューパブと言います)

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醸造設備も拝見させていただき、
久しぶりに同業者とコミュニケーションできるのも嬉しく、
続いてまたレンタカーで吹田の酒屋さんを回って、
その日はおひらきとなりました。


ひとりだとなかなか勉強できないことも、
仲間がいてくれることに感謝する1日となりました。
やっぱり同業者っていいね!

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