miletさんがフリーレンの特番のナレーションをするというニュースを聞いて
miletさんがアニメ番組「葬送のフリーレン」の特番のナレーションをするというニュースを聞いて、miletさんがエンディング曲を担当していると言えど、「そこまでミュージシャンがアニメに寄り添わなきゃいけないのだなあ」としみじみ思います。
今の音楽業界はアニメに絡まないとお金にならないんだな、と確信しました。
miletさんってデビューした時は、まるで洋楽みたいな曲と歌い方で、「日本でやらなくてもいいんじゃない?世界狙ってる?」という方向性を感じたのですが、今やすっかりアニソン歌手という印象です。
プロの話から離れて、アマチュア音楽の世界でも、「俺は天才です」「聞いて損はさせません」「2年後にはスターになります」系のボカロPや歌ってみたの人が3年くらい前にはたくさんいました。でも今はいません。
これは、「音楽が完全に中二病の対象、つまり憧れにならなくなった」、「子どもが音楽産業のメインターゲットであった時代が完全終了した」ということだと考えています。
たとえばロックという音楽は、思春期の万能感、つまり中二病的要素がなければ成り立たないカテゴリーだと思っています。
それがここまでロックバンドが商業的かつ技術的にアニメに寄り添った作品ばかり作っていたら、ロックの精神性がなくなるのは必然だと思います。
ロックに関わらず、音楽業界が他業界にこれだけ頼っている、言い方を悪くすれば媚びていたら子どもは憧れないし、結果として自らの首を絞めますよ。
音楽産業のメインマーケットが思春期の子ども達だった時代が終わり、別のマーケットが見つけられなくなっているのが現実だと思います。
こんな感じですと音楽は産業として成り立たなくなるだろうと思っています。
作曲はAIにやらせればいいし、タレントとしてのアーティストも必要なくなっている気がします。