言葉に込められた想い
私がポンコツながらも所長を務める営業所は6人の小組織です。
今は事務員さん募集してますので、採用が叶えば7人で運営していきます。
まあ、ごく小規模な事業所です。
6人の中の1人は障がい者雇用のA君ですが、社歴は3年程。
1番若く、概ね皆と同じ仕事で活躍してもらってます。
体力的な仕事はやはり若いA君が頼り甲斐があります。
そしてこの春、2名の新入社員が中途入社しました。
まだ試用期間中ですが、2人とも頑張って活躍しております。
ある日、1日の作業も概ね終わり、現場長が新人2名に現場での指示を残して
ペーパーワークをしていました。
その時、休憩を終えたA君が工場に戻るところで、
その際に現場長からA君に、
「誰それ(新人君)から指示聞いてやってくれる?」
と言ったところ、
A君 「あっ、それは、私が誰それ(新人君)に
何をしたら良いか聞いた方が良いって事ですか?」
との問いがありました。
私は事務所でそのやりとりを何気なく聞いてました。
A君はいつも物事を正確に伝えようと努力したり、
正確に理解しようと努力するタイプの人でしたので、
そこまで深く考えずに聞き流してました。
現場長は、A君の質問を受けた後、
先程と同じように伝えてA君を現場へ送り出しました。
その後、現場長から私に、
「ああいう時はどう伝えれば良いのですかねえ?」
と、聞かれました。
私は少し、「❓」でいると現場長は、
「きっとA君は、明らかに自分より後輩で業務においても自分の方が遥かに知っていると感じている中で、新人に指示を求めろと言う事に、少し混乱したのではないか?」と。
私はA君と現場長のやり取りの中で、そこまで考えられていませんでした。
現場長の、A君の言葉に込められた想いを汲む力に敬服しつつも、ある点について内省しました。
障がい者雇用を初めて行った3年前、
初めはトレーナーさんも週2回程来て頂き、指導方法なども学びながら指導にあたっていました。
A君の意欲や能力もさる事ながら、この3年で見違えるほど成長したと感じてます。
個人差はあるかも知れませんが、教え方によっては、より多くの仕事を任せられる人もいる。
しかし、私たちの勝手な思い込みや個人的見解で、彼らの可能性を制限しているかも知れないという点について、仲間として配慮すべきと振り返りました。
A君の言葉に込められた想いを感じ取ることが出来なかった事は情けないと思う。
もし、こちらの考え過ぎだとしても、彼らの可能性や、意欲を奪い取らないようにしていく事が私達の最低限の義務であると感じました。
皆んなが平等に活躍できる会社、組織にする為には、まだまだ足りない面を自分の中に感じました。
そして、自分は相手軸でものを考えられてないし、優しくもないなあと反省ばかりを感じた一日でした。