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発着点 :詩

遠ーく。そのまた遠ーくに、
手を振り続けて、早●年。
ここは発着点。
どれだけ多くの人が、先に列車に乗ったとしても、
待つ時間は絶やさぬ方がいいのかしらと。
いつか、「いつか」が夢で私を脅しても、胸ぐら掴んで言ってあげて。
都合がよろしくしたくても、私はきっと間違える。幾通りのやり方に手を突っ込んで、かき回して取り出すと、回り道やものぐさが、ガラガラ、ごちゃごちゃ、飛び出すこともあるのでご注意を。

「やってみる」
それしかなくて、それでもなお、やっぱり、愛しさ苛立ち満載で。
何が欲しいのでしょうかと、首を傾げられたら、答えるでしょう。
知らない何かが、欲しいのですと。
ほったらかしも、よろしい。
ただ、私を、育てたい。

車窓を覗く、余裕はどうか?
今は無いかもしれないね。
幻想に手を引かれ、憧れが芽生える。
思えば、思うほど、現実は逸脱していく気分。
そんな未来は来ない。
きっと、来るのはそんな未来では無い未来。
思いがけない、そんな未来。

お望み通りのお望みは霧の向こうに。
手腕を問わず、気になる方へお進みくだされ。

さ、ここは発着点。
進むも、止まるも、留まるも、ご自由に。

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