mushimeganebooks.の日常
「日常」という展示が始まりました。
ムシメガネブックスさん(兵庫県高砂市)の普段使いの器と、私たちのリクエストで、親交のある村上レシピ&マヤボントさん(福岡県糸島市)にも、小さな木の作品や焼菓子などで参加をしてもらっています。
mushimeganebooks.ことクマブチミサさんのことを、みんな親しみを込めて「ムシっぺ」と呼んでいます。ムシっぺとEDANEは、とあるクラフトフェアがきっかけで出会いました。まずは、そのお話から。
写真:2012年「ハルノカゼ+シンス」
ピョコタン
あまり見たことがない、パステルカラーの器ばかりが並んでいるブースで足が止まりました。色とりどりのきれいな器。ツヤ消しで釉薬がかかっているのかいないのか、、小さな高台のフォルムはまるでルーシー・リーをポップにしたような雰囲気でした。
とブースの人に言われて器を空にかざすと「へー」確かに光が透過しています。感心しながらながめていると、エダンの店主がケタケタと喜んでいる声が聞こえてきました。
それは、カップに靴の先のようなものがくっついてる不思議な器でした。
「誰の目にも留まらない」というこのピョコタンにも、器のブースなのに「books」という屋号にも、私たちが大事にしている「モダンとユーモア」の感覚に引っ掛かかるものがありました。
アーティストのずしちあきさん(オーストラリア在住)との春の企画展に、mushimeganebooks.さんにも参加してもらいました。
ずしさんの友人で多肉生などの珍しい植物を取り扱う「花宇」さんにも協力してもらい、植物いっぱいの展示でした。そして、ピョコタンには小さな植物が入れられ、多くの人がこの不思議な器の虜となったのです。
写真:2012年「夏至の灯り 夜の香り」
日常
ムシっぺとの出会いから約8年。
mushimeganebooks.の作風も変化していきました。あれだけ人気のあったピョコタンもパステルカラーの器も今はありません。
mushimeganebooks.の器が料理人に人気がある(特に東京で)という噂は聞いていました。昨今、料理が映える器が人気なのも知っています。
展示ではどんな器が良いのかと、ムシっぺと話している時に、知人のカフェが閉店した際にいだいたオーバル皿のことが頭に浮かびました。
そのお皿は、大きくもなく小さくもない無名のお皿で、でも工芸の匂いがしていました。そのカフェで何度となく、お客さまの前に出された日常の器。個人的にとても気に入っているアノニマスです。そんなイメージをムシっぺに伝えて、今回の展示に望むことになりました。
有機的なフォルムのオーバルは、テニスボールを転がして形を作るなど、相変わらずユニークなmushimeganebooks.
糸島の村上レシピからは、小さな木工作品と、布作品、珈琲豆、焼菓子が届いています。
日常
mushimeganebooks.
with 村上レシピ
11.26(金)〜12.5(日)
Open 11〜16 : 00
お休み / 11.29(月)12.3(金)
作家在廊日:12/5(日)
久しぶりぶりの予約なしの展示です。
どうぞmushimeganebooks.の世界をお楽しみください。
お待ちしています!