パートナーの「選び方」、そこにまつわる価値観
アラサー・アラフォー時期を心身健やかに生き生きと過ごしていきたい、という欲張り3人組が始めたポッドキャスト番組の14回目。
今回は次女ともこがピックした、こちらのテーマについて話しました。今回はedamame talk初の取り組みとしてスペシャルゲストをお招きしてのエピソード!まずはスペシャルゲストの紹介から。
今回のゲスト
40、50代の「自分で選ぶ働き方生き方」を支援する会社ヒキダシの代表取締役である木下紫乃(きのしたしの)さん!40代50代の女性のためのメディア日経ARIAでも、連載(こちら)を担当されている紫乃さんです。
「企業研修や中高年のメンタリングを生業とするかたわら、週1回『昼スナックひきだし』を開店、紫乃ママをつとめる。月1回スナックで人生を振り返るワークショップ『40歳からの人生二毛作プラン』も開催。プライベートでは結婚、離婚、再婚、駐妻、家出、再婚…など紆余曲折盛りだくさん。 - 日経xwomanのプロフィールより
初回にもお伝えしていたとおり、edamame三姉妹をつなげてくれて、最終的にedamame talkが始まるきっかけをくれたのが、この、紫乃さんです。常に色々な側面で私たちに刺激をくれている素敵なお姉さんです。
そんな紫乃さんと一緒にお送りする今回のテーマは、「パートナーの選び方」。
独りでも幸せに生きられるこの時代に、パートナーを選び、関係性を継続することの意味について赤裸々にトークしました。
1. どんな人を選んでいる?は色々
ネタとして紹介されたのは、こちらの記事の中に紹介されていた「結婚の意味」について。京都大学名誉教授・永田和宏氏の著書『知の体力』の内容が引用されています。
「自分をもっとも素晴らしい存在と思わせてくれる存在こそが、愛する相手であってほしい」
「愛情の第一歩は、一緒にいるのが楽しい、一緒にいることそのものが大切な時間として意識できる、そんな単純な感情であろう。それはそのままでいいのだが、もう一つ、一緒にいることによって、自分のいい面がどんどん出てくると感じられる相手こそが、ほんとうの意味での伴侶となるべき存在なのだと、私は思っている。」
「一緒にいると相手のいい面に気づく、そのいい面に気づく自分がうれしく感じられる。その人と話していると、どんどん自分が開いていく気がする。お互いにそんな存在として相手を感じられるような関係こそが、たぶん伴侶と呼ぶにふさわしい存在なのに違いない。」
これはedamame三姉妹の間で以前共有しあっていたこちらの記事の内容にある「体験の拡張をサポートする愛」とも似通う部分もあるのでは、というところで今回のエピソードがスタート。
早速そこで結婚を3度体験されている紫乃さんが「そこまでパートナーに期待しちゃうと、する側もされる側も辛いんじゃないかしら」とサクッとコメント。その爽快さに盛り上がる長女さおり、次女ともこ(三女まりは産休中)。
紫乃さんの(私が人生のパートナーに求めているのは)「お互いを邪魔しない人・尊重できる人・自分がリスペクトする人」説にフムフムとうなずきながら、長女さおりは「飽きないし・飽きさせない人」説を、次女ともこは「自分が新しいバージョンに進化している気がして、心が喜んでるから」説をそれぞれシェア。つまり・・・・10カップルあったら10パターンあっていいのかもね、という話になりました。最終的に「自分らしい」ってところがポイントなのかしら、と。
2. 「価値観」って最初から合わなくてもいい
あとは、カップル間や夫婦間の関係について一般的によく使われている「価値観の一致」というものについての意見の交換もありました。
価値観ってフワッとした話ではなく、いくつかの具体的なポイントを抑えておけば他はいいじゃないかな、という紫乃さん。具体的に出てきたのは「お金の使い方の感覚とかが近い」といったもの。それが自分にとって何にせよ、「ゆずれないポイント」はそこまで多くないほうがスムーズになるんじゃないかな、という意見も。
むしろ、合ってるか合ってないかを最初から気にするよりは、長い間付き合っていく相手と、どの程度、必要なときに柔軟に対応し合える関係性かどうか ー「合ってない」という考えかたの違いが顕在化したときの向き合いかた、のほうが大事じゃないか、と長女さおり。彼女が紹介したフロムの「愛するということ」は3人全員が好きな一冊ということも判明。
次女ともこからは似た文脈でThe Gottman Instituteという心理学やカップル心理学・家族心理学などで有名なサイトから送られてくるメルマガの紹介がありました。長女さおりが言っていたような「どう柔軟に対応し合える関係性」でいるか、そのために少しづつ日頃から意識できることはどういうものなのか、というのが簡単なtipsとして毎日送られてくるメルマガです。
どちらにせよ、何らかの形での何らかの努力やトレーニングをしとこう(自分にまったく責任がないということは滅多にないので)という姿勢や、色々な学びの機会が飛んできた場合にオープンでい続ける姿勢は大事だな、という話にも。
3. 離婚にまつわるデータをみながら
ちなみに、人口1000人当たりの年間離婚提出件数。日本1.7、アメリカ3.2、イギリス1.9というデータがあります。その中でも全体ではそこまで他の国より高いわけではない日本で少し増加傾向にあるのは40~50代以上の夫婦の離婚というデータ。その点についても紫乃さんにご意見を伺いました。
男女で40-50代において意思決定の勢いに違いはあるのだろうか、とか、人生100年と言われ始めて働き方などに対する価値観がシフトし始めているように、パートナーシップ論に対する価値観にもシフトって起きているのかしら、とか。または世代によって何か違いってあるのかしら、などなど。
edamame三姉妹の間ではそういえば以前こんな記事をシェアしていたこともありました。
4. 関係性をつくる主体者になる + ツールも使おう
二度の離婚を経験されている紫乃さんからは自分が主体的に「この人と関係性をつくるんだ」と向き合うことの大切さについてのコメントもありました。
相手と自分の関係性という課題に対する自分の捉え方に意識を向ける、とか、関係性をつくる主体者として自分は何が必要なのかな、とか、それが1人で限界がありそうだったら「外部脳」的なツールを少し頼ってみようかな、とか。自分が主体者だ、と思って色々探してみると、使えるかもしれないサポートツールは色々あるのかもしれませんね、と。
たとえばこんなのがあったり!
アメリカでも家庭に「ツール」を持ち込んでコミュニケーションを見える化しようとしているトレンドについて記事があったり、
ベータ版のこういうサービスもあるね、という話があったり、
以前のエピソードで紹介したこちらも改めて。
5. 最後に
最後、紫乃さんから明るい元気な格言をいただいたのでここにまとめて、今回のnoteの締め括りとさせていただきます ^^
「人生長くなっているし、離婚もありだし、パートナーが今いない状態でもそれも全然あり」
「今の状態がずっと続くというのはきっとないんじゃないかなと思うので、いつ何がきても楽しめる自分でいるのがやっぱり一番」
6. Thank you
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます!過去のエピソードもこちらから聴くことができます。もしよければ興味のあるエピソードから聞いていただければ。もちろんApple Podcast, Google Podcast、Overcast、Spotifyといったアプリからも直接聴くことができます。
それではまた次回!