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LotusのHarbor構成の強いハイタイドのリテイクを解説

こんにちは。えだまめです。
VCT25がはじまりましたね。

ということでVCT25初めの紹介ラウンドは
EMEAの「NAVI vs. KC」 の試合から1ラウンドを解説したいと思います。


今回紹介するラウンドはこちら

おおまかな流れをせつめい

今回紹介したい内容はHarbor構成でのKCのリテイクについてです。

1.サイトCTからみんなでリテイクをはじめて

2.手前のエリアまで取れたらハイタイドとコーヴをつかい解除に入る



解説

簡単なように見えてマップ構造の理解やほかのマップとの違いの理解が必要な作戦なのではと自分からは見えたので一つずつポイントを話していきます。


1つ目のポイント「マップ構造からのポジショニングの問題」

1つ目のポイントを話す前に基本的な内容を知っていてほしいので
・ポストプラントの丸い動き
・サイト中のポジションのはなし
という順番で話していこうと思います。

「ポストプラントの丸い動き」

たとえば、同じLotusのBサイトを考えてみましょう。


Lotusのマップの特徴でもありますが3つあるサイトなので、AとCサイトは人で見ることがありますが、今回のようにDEFがサイトを開けていることが多いと思います。

そういった場合、このまま何もしないでリテイクを迎えてしまうと、DEFのアビリティーによって殲滅されてしまいます。


なので、今回のVODのように前目に当たることで、相手にカウンターとしてスキルを使わせる狙いがあります。


この前目あたりに対して、相手がカバースキルやカウンターとしてパラをとってきたエリアに対して使ってきた場合、
ATKはそのプッシュエリアを仮に取れなかったとしても
一つラインを下げてサイト中で守ってもスキルを使わせたというアドがあるのでサイト中で耐えやすくなります。

実際はサイト中にパラを使っていました。
その場合、プッシュエリアをリテイクがしにくいのでDEFのAstraとVyseはプッシュエリアの警戒をとくことはできません。ラインは下がったままです。

もちろんサイト中にスキルを使ったのが悪いのかというとそうではないと思います。そのサイト中スキルでプッシュエリア関係なしにサイト側がとれればよいからです。

しかし、
サイト中のパラでDEFがリテイクをはじめてもプッシュエリアからATKが斜線を通してくることになるので挟まれるような関係だと難しいと思います。

とにかく、このATKのポストプラントでの基本的な動き、
プラントエリアをリテイクしてくる相手より先にリソースを使わせるという動きがサイト中での耐えでは大事という話です。
(すべてのポストプラントでプッシュしろというわけではないですリソースを考えて動く1つの例というだけです。)

このVODのように相手のリテイクに対してカウンタースキルがあるのであれば、DEFのリソースをさこうとCTを詰めなくても良いというわけです。



次に、
サイト中に引いた後のポジショニングの話です。

そもそもAサイトやBサイトのように、
サイトとよばれるエリアが存在するわけですが、
もっと細かく言うと、そのサイトというは2つのエリアに分けることができます。
それはプラントエリアかそれ以外か。です。

この話が意外にこの作戦においては大事な部分なのでもう少し深く話します。



一緒にこの2つのエリアを意識してATKがポストプラントでとっているポジションを意識して考えてみてください。

では、LotusのAサイトを確認してみましょう。

たとえばこんな感じでしょうか。

HAVENはどうでしょうか。

最後にPearlです。


どうでしょうか。
普通サイト中でポジションをとる場合には、このプラントエリアに対して
同じラインもしくはそれより前であるCTによった形で守るのがサイト中での耐え方をするときのポジションになります。←これが大事

ではLotusのCサイトも同じように守ろうとするとどうなるでしょうか。


その場合、このエリアにポジションをとって耐えないといけないということになります。

しかし、実際はLotusのCサイトというのはこのエリアで耐えようとするのではなく


このプラントより後ろのラインで耐える動きになっていることがほとんどだと思います。

Lotusのリリース直後には前目でポジションをとって戦おうとするチームもありましたが、最近ではリワークの影響もあり、


この箱ポジの上を使ってうまく耐えようとするチームが多くなっています。
なぜここまでプラントエリアより後ろで守ることが多いのか。

その一つの理由は前目のエリアのポジションが弱いから、戦えないから。
というのが大きいと思います。


打ち合いにおいて強いポジション・戦えるポジションとは何でしょうか。
それは打ち合ったときや相手のスキルが来た時に体を隠せる遮蔽物があるかどうかです。

HAVENやPearlのポジションを見てみてください、別のマップでもいいです。
だいたい前目のポジションといっても遮蔽物のあることのほうが多いと思います。
前目で遮蔽物のないポジションをとっている人がいてもそれをカバーできる人間は遮蔽物で隠れられる壁が存在していることが多いと思います。

LotusのCサイトで奥にポジションをとった場合、スキルが飛んできても隠れられないポジションです。
なのでこのLotusのCサイトだけは特別で、サイト耐えをするにしても
どうしてもプラントエリアより後ろで守ってしまうということです。


つまり、他のマップやサイトで同じようなハイタイドを使ってもATKが前目にとっているのであまりそのカーテンに意味がないですが、Cサイトのようにサイト耐えがしにくい、しようとしてもプラントエリアより後ろでポジションをとるイレギュラーなサイト耐えを強いられるという部分を付いたHarborのハイタイドだったということです。

マップ構造を付いた作戦は対策がしにくく、簡単で強いです。イメージだとGeckoULTとVyseULTのシナジーみたいな感じですかね、GeckoULTのメイン武器で壊されるという弱点をVyseULTでカバーする。Geckoの弱い部分を付いた作戦で簡単で強く、対策がしにくいという感じですかね。

次のポイントでは同じ試合の中でどのように対策をしたのかという点で解説したいと思います。


2つ目のポイント「対策としての選択肢は何があるのか」

まずは試合中でどのように対策をとったかというラウンドを紹介します。

こんな感じに

サイトで耐えることが難しいなら捨ててしまおうというのも選択肢です。

ただ捨てる代わりにULTでの遅延が必要です。
この遅延によってプラントを止める目的と、ハイタイドが切れるまでの時間が稼げればオープンプランであとは解除を見ればよいので爆破成功に導けるでしょう。

結果としてプラント位置がずれていたので解除を見ることができなかったというのは惜しかなと感じます。


個人的にこの作戦を見直すとしたら

ULT遅延に対してのベイトラークは相性が良いと思っているのでAstraのラークとかがあれば面白かったなと思います。

ULTがないラウンドでメインにひく場合だとベイトラークが警戒されますが、ULTがあるときにメインにひいてもDEF側の相手はメインにひいてるATKに対して違和感をもちません。
ベイトラークの警戒よりもULTをもっていることで遅延目的だと考え、サイト中を空けている状況を理解・納得する場合が多いので警戒がされにくい状況です。
だから遅れてくるラークと相性がいいんですよね。


はなしをもどして、
今回のラウンドだと
つまり、1st ラウンドになります。
そのためエントリーでスキルを使った場合だと
前目のポジションはそもそもとれない。カウンタースキルがないのでただ受けるしかないので無理。
ではULT遅延でのベイトラークはどうだろうか。とうぜん1stラウンドでそんな対策はとることはできません。

なのでプラントエリアより後ろで耐えるというのは
こんかいのHarbor構成を相手に取る選択肢としてはかなりきついシチュエーションといえそうです。



さいごに

ここまで見ていただきありがとうございました。
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それではまた次回。




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