#28 「 ぼくの生まれ育った町 」
六月の初旬、四年ぶりに帰省した。
梅雨の走りで、雨が降ったかと思うと青空が顔を出す。そんな空とにらっめっこをしながらぷらぷらと歩く。
二十五歳でこの町をはなれてから、もう三十年以上経つのだなあ・・・なんて、しみじみしたとかしなかったとか。
まちはいきもの。伸びたり縮んだり、ふくらんだりしぼんだり。
次は、もう少しゆっくりしたいな。
お袋が持たせてくれた弁当を空港で食べながら、そう思ったんだ。
六月の初旬、四年ぶりに帰省した。
梅雨の走りで、雨が降ったかと思うと青空が顔を出す。そんな空とにらっめっこをしながらぷらぷらと歩く。
二十五歳でこの町をはなれてから、もう三十年以上経つのだなあ・・・なんて、しみじみしたとかしなかったとか。
まちはいきもの。伸びたり縮んだり、ふくらんだりしぼんだり。
次は、もう少しゆっくりしたいな。
お袋が持たせてくれた弁当を空港で食べながら、そう思ったんだ。