誕生日と舟越桂展
誕生日が好きです。自分のも友達のも。
自分の誕生日を地味でもいいからちゃんと特別にするのが好きです。
誕生日プレゼントに何が欲しいかって聞かれたので
舟越桂展のチケット。って言いました。
ということで
誕生日に早起きして行ってきました。
箱根彫刻の森美術館の「舟越桂 森へ行く日」
大学生のときに先輩から教えてもらったのが出会い。
先輩は洋画専攻だったけど、好きすぎて弟子入りを直訴しに行ったらしい。
斜視で目が合わないこと
あの肌質
美しくて少し奇妙な世界観。
はあ大好きなものだらけでねえ。
展示室のあの空間でぼんやり見つめていたら
案の定みんなと目が合わないわけですが
はあ
これは誰をみてるんだろうか自分を見てるんだろうか世界を見てるんだろうかもしかしてわたしは見られてるんだろうか
などとそんなことを思っていたら
そしたらふと
どわあとこころが動き出して
生まれてはじめて、映画でも演劇でもない、ただそこにあるだけの居るだけの美術作品にぐすぐすと大感動してしまって
ああ、わたくしにも心が動くという隙間ができたのだなあと
動く隙間というか
動いたことを受け止める隙間というのかなあ。
うれしく思うなどしたのでした。
もう巨匠のつくる新しい作品は見れないのは寂しいけど
見るたびに、わたしのすきなものはここに詰まってる、と確認できるからうれしい。
今自分が悩んでたり、頑張ってたり、欲があること、
そういうことを全部まとめて全肯定してくれるみたいな空間でした。
帰省の電車があったから
早起きしてロマンスカーに乗って
舟越桂展だけどっぷり浸かってもまだお昼過ぎ。
最高。
子どもの頃散々テレビCMを観て育ったのに
意外と生まれてはじめて行った彫刻の森は全然まわれなかったから今度ゆっくり行く理由ができました。
はりきって始発のロマンスカーに乗って
朝ごはんを電車で食べようと好きなパン屋さんで買ったのがクロワッサンとアップルパイで
食べながらぱさぱさパン屑だらけになって
電車で食べるものじゃないなあと選ぶパンを間違えましたしそういうとこだなあと思います。
だけど
今年も最高の誕生日でしたよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?