"If Every Day Was Like Christmas"(50WPM) Elvis Presley の Official Lyric Videoシリーズ=英語教材のお話(その22)=

クリスマスは大切な行事

 宗教的行事というより商業主義的な性格が強まっている印象もありますがエルヴィスのクリスマスソングをまとめて聞いてみて、クリスマスがイギリスやアメリカ合州国において大切な行事であることは強調するまでもないことです。エルヴィス自身も信仰心のつよいキリスト教徒と言われています。
 今日もエルヴィスのクリスマスソングを聞いてみましょう。

"If Every Day Was Like Christmas"という歌の意味を少し解説すると

 Christmas is near (クリスマスが近いと)、そして、this is the season of cheer (まさに喜びの季節)と、near / cheer と韻を踏んでいます。
 I hear the bells saying (that) Christmas is near は、知覚動詞 hear +目的語+ doing のかたちですね。they ring out to tell the world that ~の they はもちろん、the bells を指します。「世界に伝えるために鐘が鳴っている」わけですが、ring out は、speak out のout と同じように強調。でしょうね。「高らかに鳴っている」わけです。
 choirは「合唱」ですね。ここも、hear +目的語+doing のかたちになっています。「どこかですてきな合唱の唄声がしている」ということです。glow は「光」。ここでは宗教的な「光」ですね。fills my heart は、「わたしの心を満たす」ということ。fills the air は「空気を満たす」。
 why can't every day be like Christmas は、修辞疑問文といって、なぜならないんだ、なるべきだということを強調します。「なぜ毎日がクリスマスのようにならないんだ(毎日がクリスマスのようになるべきだ)」ということですね。Why can’t that feeling go on endlessly も、同じく、修辞疑問文。「あの(満たされた)気持ちが永遠に続くことができないんだ(続くべきだ)」ということです。修辞疑問文をふたつ続けて、強調しています。
 For if every day could be just like Christmas の 文頭の for は、理由をあらわす接続詞です。「というのも、もし一日一日がクリスマスのようであることが可能なら」となります。What a wonderful world this would beは、「この世界がすばらしい世界になるだろうに」という意味です。what / wonderful / world / would と頭韻を踏んでリズム感を出しています。
 また、hear +目的語+ doing のかたち。「ひとりの子供がサンタが何をプレゼントに持って来てくれるかなと話しているのが聞こえる」。And the smile upon his tiny face is worth more to me than anything は、「私にとって彼の笑顔は何よりも価値がある」ということ。エルヴィスの心情がくみ取れる一行となっています。

"If Every Day Was Like Christmas" の WPM は50WPM

 さて、高校生のみなさんのために、"If Every Day Was Like Christmas" の WPM (1分間の語数)をはかってみました。
 全語数が135語。時間が2分41秒。WPMは50WPMで、第一段階でした。


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