"Love Me"(60WPM)Elvis Presley の Video=英語教材のお話(その29)=
エルヴィスのこの "Love Me"もいいですね。好きです。新年を迎えるにあたって、この曲を捧げます。「リョウさんの英語教室」をご愛読くださいというお願いの意味も込めて。
なぜかオフィシャル歌詞つきビデオシリーズで "Love Me " が見つからないので、エド・サリヴァンショーの動画を貼りつけておきます。
何度か The Ed Sullivan Show に出演しているエルヴィス。エド・サリヴァンショーで、新曲 "Love Me" を披露します。聴衆が当時のエルヴィスに熱狂するのもわかりますね。
この"Love Me"もベストアルバム "30 #1 Hits" に収められています。
"Love Me" を少し解説してみます
"Treat me like a fool" は、「バカのように僕を扱ってもいいよ」「バカにされたってかまわない」の心でしょう。"Treat me mean and cruel" は、「意地悪く、冷たく扱ってもいいよ」ということ。形容詞の meanは知らなければなりません。形容詞の mean なら「意地が悪い」ということです。
"But love me" は、「でも、愛してほしい」と。
"Wring my faithful heart" は、「誠実な気持ちをよじって」。wring という語彙の頻度数は高くないかもしれません。
"Tear it all apart" は、「僕のこころを粉々に引き裂いてもいいよ」。動詞の tear (テア)の頻度数は高いです。「涙」という意味の名詞の tear (ティア)との発音の違いに注意が必要です。"But love me (won't you love me?) は、「でも、愛してほしい」と。
"Well, if you ever go" は、「もし君が去って行ったら」ということ。go は次の oh と韻を踏んでいます。オウという二重母音の発音ですね。
"Darling, I'll be oh, so lonely"は、「ダーリン、僕はとっても寂しくてたまらなくなる」。"I'll be sad and blue" は、「悲しく気持ちが沈むことになる」。will は(将来)きっとそうなるということです。
"Crying over you, dear, only" は、「君だけのことを考えて大声で泣いて」ということ。
"I would beg and steal (beg and steal)" は、「心からお願いして忍び寄るだろう」。beg という動詞が beggar という名詞になれば「物乞い」という意味になります。steal は盗むですが、ここでは、忍び寄るということでしょう。beg and steal のイメージがわかりますね。would は先ほどのwill よりも可能性が低くなります。
"Just to feel (just to feel)" は、「ただただ感じるために」。
"Your heart (I want your heart)" は、「君の心臓(こころ)が。(君の心がほしい)」。
"Beating close to mine (so close to mine)" は、「僕の心臓の近くで鳴るのを」ということ。close は、動詞のclose (クロウズ)と違って、close to something という用法の close はクロースと発音が濁らないことに注意。
"I would beg and steal (he would beg and steal)" と、コールアンドリスポンスの伝統形式で、バックコーラスも盛り立てます。
"Love Me" の WPMは、60WPM
全体の語数は154 語。2 分 34 秒で、60WPM。
バラードは、第一段階の50WPMくらいですから、これもバラードの少し早いくらいのスピードなので、置いて行かれることはないでしょう。
では、本年もよろしくお願い申し上げます。