"The Wonderful World of Christmas"(56WPM) Elvis Presley の Official Lyric Videoシリーズ=英語教材のお話(その23)=

今シーズンのクリスマスソングはこれでおしまい

 今回はじめてエルヴィスのクリスマスソングに触れてこんなにあるんだなと感じました。今シーズンのクリスマスソングはこの "The Wonderful World of Christmas" でおしまいにしますね。
 ビング・クロスビーとデビッド・ボウイーのドュエットも蔵出ししたかったのですが、それは来シーズンということで。

最後は少し退屈な歌でしめくくり

 それで、The Wonderful World of Christmas が、宗教心の薄い私には少々退屈でした。というと、エルヴィスに怒られそうですが。そこがまさに宗教心のあついエルヴィスと私との違いなのでしょう。
 そんなことを感じながら聞いてみるのも意味があるかもしれません。

"The Wonderful World of Christmas"という歌の意味を少し解説すると

The wonderful world of Christmasは、「クリスマスのすばらしい世界」ということでしょうか。The wonderful world of Christmas is a wonderful world to behold の 神聖なものを見るときによく使われる behold は知っていてよい語彙だと思います。古風な印象を与える語彙なので日常会話にはあまり用いられません。lo and behold という表現で何度か聞いたことがありますが、「なんと驚いたことに」といった感じでしょうか。ただ、The wonderful world of Christmas is a wonderful world to behold は、冗長(redundant)で、A is A と言っているようなものですから、冒頭から退屈です。
 The wonderful world of Christmas was made for the young and the old の、the young と the old は、the +形容詞で、あとに人が省略されたかたち。「若者も年寄りも」ということです。
 Smile and good cheer of each neighborは、「隣人の微笑と喜び」といったところ。And children with cheeks all aglowは、「頬を火照らす子どもたち」と、子どもたちにとってのクリスマスの喜びを表現します。
 So warm is this Christmassy feelingは、倒置で、This Christmas feeling is so warmということ。With the treetops all wrapped up in snowは、with +目的語+状況ということで、「梢を雪で覆われて」ということ。
 Listen to those wondrous bellsは、命令文ですね。hear と listen to の違いはすでに学びました。wonderous はもちろんwonder の派生語です。
 Open up your hearts to all on this holiday は、「聖なる日のすべてに心を開け」という感じでしょうか。
 a joy from the moment it startsは、「クリスマスが始まるその瞬間からの喜び」ということ。
 The wonderful world of Christmas shall remain every day in our heartsの remain は、「残ってなおそこにある」という感じ。shallはあらたまった感じを出しています。「我々の心に日々とどまって影響を与え続ける」というニュアンスを出しています。
 "The Wonderful World of Christmas" は、クリスマスの喜びという経験を共有していないと、退屈な歌に聞こえてしまうと私は感じますが、みなさんはどうでしょうか。
 Merry Christmas! よりも、やはり Happy Holidays ! のほうが、より今日的という感じがしてなりません。

"The Wonderful World of Christmas" の WPM は 56WPM

 さて、高校生のみなさんのために、"The Wonderful World of Christmas" の WPM (1分間の語数)をはかってみました。
 全語数が95語。時間が1分41秒。WPMは、56WPMで、第一段階でした。


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